対象:新築工事・施工
回答:2件

関尾 英隆
工務店
3
地下排水は慎重に ケースバイケースです
ご質問の件、通常の住宅であるのであれば、最終桝が地下の排水のレベルよりも深い場合には、スリーブを開けて桝に接続するのが一般的な方法だと思います。
最終桝が地下室よりも浅い場合には、汚水ピットを設けてポンプアップして排水することになりますが、最終桝が地下のレベルよりも低いのであれば、前述のとおり桝に直接接続することがいろいろな面でよいかと思います。
確かに工務店さんが言われるように地下の壁にスリーブを設けることは浸水のリスクを抱えることになります。地下の躯体へのスリーブは、地盤調査での地下水位の結果、および近隣の状況を見て判断することになります。地下階のレベルが分かりませんので、的確な答えとはなりませんが、一般的な住宅での1層の地下であれば地下水位が15m以下であるのあれば、スリーブを設けても浸水のリスクは少ないと思われます。しかし、局地的な豪雨などで地下水位が一時的に急激に上がることがあり、一概に大丈夫とは言い切れません。ここはケースバイケースで状況を見て判断することになります。
施工業者としては、リスクを最小限に抑えるために、地下のスリーブを避けることはリスク回避として間違ってはいない判断です。設計者や施主の判断が必要になってくる部分だと思います。
もしもスリーブを開けることで浸水の被害が予想される場合には、地下の設備がトイレとシャワー程度(お風呂がない)のであれば、ディスポーザー付のポンプユニットが市販されています。排水ピットを設けてポンプアップすることに比べると遥かに安価ですので、こちらも念頭に置かれてもよいかと思います。
以上、ご参考ください。
評価・お礼

jerymaruさん
2011/11/10 12:35大変わかりやすい説明ありがとうございます。
半地下なので、地下のスラブ天端まではGLから1580下がったところです。
あと地下水位は私の勘違いでもう一度確認してもらったところ、3.6Mでした・・・
0~4Mまでは粘土質ローム
4~6Mは砂混じり粘土
6~7Mは凝灰質粘土
7~18.5M粘土混じりの細砂
となっているそうです。
工務店さん達と相談してみます。
ありがとうございました。

山下 弘治
建築家
5
地下の設備排水は様々な点で検討を。
初めまして ケイズアーキテクツの山下と申します。
ご質問の地下排水の件ですが、私の事例を踏まえお答えしたいと思います。
半地下に配置された居室(トイレ、シャワー廻りですね?)からどの様に排水経路をとられる計画だったのか不明ですが、地下スリーブは細心の注意が必要です。
地下は水位を計測しても一瞬の水位で、変動します。極端に言うと水の中に造る と考えた方が良いと思っています。
できる事ならば最終枡に向かい排水も自然勾配が無理がなく良いと思います。
今回のケースは幸い浅い地下ですから、1つの提案としてはスリーブを設ける場所にメンテナンスができる最少なドライエリアを設けスリーブ配管を土に接しさせない方法です。
今はパラテックスなど優れた防水材はありますが、基本はいつでも配管廻りがチェックできる事が大事と思っております。
或いは前述された様に簡易的な小型汚水ポンプによって地上から排水する方法です。
この方法は電気に頼る事になりますが、直接の地下スリーブか回避できますので漏水の心配はないと思います。ただ警報装置などによって状況をチェックは必要です。
いずれにしてもコストの問題がありますので、工務店の方とよく話し合いをされて下さい。
快適な地下ができるといいですね。
補足
以前、ドライエリアを造って設備配管を設置した例を添付します。
評価・お礼

jerymaruさん
2011/11/17 16:50お礼が遅くなってしまい失礼いたしました。
ご丁寧な回答ありがとうございます。
水位だけではわからないのですね。
工事も始まっているので、よく相談してみます。
予算もあまりないので。。。
「ドライエリアを造って設備配管を設置した例」というのを参考にみてみたいので添付の方よろしくお願いいたします。

山下 弘治
2011/11/17 17:40jerymaru様
評価コメントありがとうございました。
ドライエリアの設置例ですが、上記の写真なのです。
外壁沿いにあるSUSグレーチングで覆われていて見にくくスミマセン。
内部には各種配管があります。
このコメントは残念ですがこれ以上写真添付できないので、必要であれば直接工事中の写真送付致します。
(現在のポイント:2pt)
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