対象:新築工事・施工
地下室を建築をしようとしています。
地面を掘り、コンクリートで深く基礎をつくり、
その部分を居室にするわけですが
内装の仕上げについてどうしたらよいか悩んでいます。
工務店は、湿気の問題もあるからコンクリート打ちっぱなしのほうが良いといいます。
私としては、冬など打ちっぱなしでは寒いのではないか?と思っています。
地下室は大部分が土の中なので外気の影響を受けにくいのかな?とも思いますが、
どうなのでしょうか?
また最近(?)はデザイナーズマンションなども含め、
打ちっぱなしのままのほうがおしゃれな感じがするようですが、
住宅としてはどうなのでしょうか?
ただ、一番の懸念は湿気です。カビが生えてしまうようではいやなので
打ちっぱなしのほうがいいのか…
皆様のアドバイスをお願いいたします。
lalalalaさん ( 東京都 / 男性 / 35歳 )
回答:4件
地下室の結露対策には断熱が必要です
横浜の設計事務所です。
地下室の壁は土に接しているので冷やされます。
ですので夏に、暖かく湿った空気が入ると必ず結露します。
夏に結露するとカビなどの温床になります。
対策としては、吹付けの断熱材を土に接する壁に施工することです。
内側から断熱して、その上に石膏ボードで仕上げます。
そうすることで、暖かく湿った空気が壁に接することを防げます。
外断熱ということも考えられますが、地下室の外断熱は型枠兼用の
断熱材などを使うのですが、コンクリートの熱容量が大きい為に
経験的にはどうしても結露しやすくなるような感じです。
間仕切り壁なども状況としては同じなのですが、そちらは打ち放し
でも大丈夫なようです。
地下室が夏に結露した場合、よく換気をされる方がいらっしゃるのですが
換気をしてしまうと、暖かくて湿った空気をより多く呼びこむ結果になります。
そういう場合には、除湿をするのが一番良い方法です。
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回答専門家
- 小松原 敬
- (神奈川県 / 建築家)
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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山下 弘治
建築家
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地下室計画は細心の注意を
初めまして、ケイズアーキテクツの山下と申します。
地下室計画をされているとの事ですが、当方の事例を踏まえ少々アドバイスさせて頂きます
地下室の用途にかかわらず、居室としての快適な空間を造るためには押さえておきたい点が
幾つかあります。
1.漏水対策 地下室は地中の泥水の中に築造する事と思って下さい。
水に強い水密コンクリートの使用や、万が一の漏水に備えた2重壁の設置
その水を外部に排出するピットの設置
2.湿度対策 おっしゃる通り地下はコンクリートの湿度と不十分な換気でカビの発生が
危惧されます。地下と地上階間で空気の循環や対流によって空気だまりを
作らない事が大事です。
3、断熱 地中の外部と内部間には温度差が激しいので外断熱か内断熱を施し、
結露を極力抑える。
以上を踏まえると、外部に面した壁の打ち放しは避けた方がよいと思います。
工務店さんとよく話し合ってみて下さい。
近年地下室の利用が多くなっていますね。
容積緩和にもなる空間ですから、有効に使い快適な地下室を造って下さい。
森 賢一
建築プロデューサー
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住宅の地下室には十分に注意を
住宅に地下室を・・とのことですが、住宅である以上、建築基準法の居室要件を満足させる必要がありますので注意してください。
お察しのとおり地下室には湿気が大敵です。設計段階でボーリング調査をして、まず地下水位を確認します。地下水位は季節によって変動しますので補正して最高水位を推定します。
次に、水位より深い位置にて底盤がある場合には、壁厚を300以上(底盤はそれ以上)に設定し、強度24n以上、スランプ15以下のコンクリートを十分つき固めて打ちます。この程度で
住宅の地下であれば完全止水となります。(底盤と壁の打ち継ぎ部に止水版は必要)
しかし、湿気の問題はついて回りますので、床下については機械式、壁については対流式で
換気を導入すれば良いでしょう。
最後に、地中水位が高かった場合には船と同じで浮力の検討が必要です。地下室を持つ一般建築では浮力の検討は必ず行っています。木造住宅は軽いものですから、沈下ならぬ浮き上がりにじゅうぶんご注意ください。
伊藤 裕啓
一級建築士
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結露が発生しにくい対策が必要です
住まいのe-相談室 建築士の伊藤です。
地下室の結露に関するご質問ですね。
結論はとしてはコンクリートであっても、他の仕上げ材であっても条件が揃うと結露が発生すると言えます。これまで多くの地下室に関するトラブルを見てきましたが、仕上げ材に関係なく結露は発生しています。対策としてある程度の仕上げ材の選択も必要ですが結露を発生させないように除湿機などを利用して地下室内部の湿度を下げることが一番効果があるようです。
地下室内の温度ですが、外気の影響を受けない構造であれば夏は外気より温度が低く、冬は外気より温度が高いです。
地下室で一番困るのは漏水です。地下水位が高い場所などで地下に構造物をつくると壁や土間のコンクリートの割れなどから漏水が発生し、カビだらけになっている事例もあります。設計者、施工者によく相談して漏水が起きない対策を行う、2重壁にして漏水が発生した場合排水できる構造にしておくとより良いと言えます。
地下室は地上の構造物よりコストがかかりますが、設計時に十分対策を検討しておかなければ快適に使い続けることができません。
(現在のポイント:-pt)
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