対象:新築工事・施工
どうぞよろしくお願いします。
現在、建築条件付き宅地の土地の契約だけを済ませています。
基本的な設備などは、このHMの指定するものを使うのですが、
床暖房だけは、こちらが指定する機種・業者での施工を希望しています。
当方が指定する機種の床暖房は、このHMでは取り扱ったことがないということなので
特に施工まで施主支給がいいと考えています。
この機種の床暖房を使うこと自体には問題がないようなのですが
施工を他業者に・・ということについては、あまりいい返事は返ってきません。
床暖房の場合、施工の技術によって
熱効率などに大きな差があるようなので、ぜひとも施工も施主支給としたいのです。
これは無理な話しなのでしょうか?
何か説得する手立てはないでしょうか?
よいアドバイスをお願いします。
補足
2011/06/24 23:41当方が施主支給をお願いしたい業者は、床暖メーカの認定店なのですが
その床暖房に関しては施工数と経験、技術、アフターケアなど
当方が確認できているだけでも、すばらしい対応をされているようです。
施主支給もたくさん経験があり、当方がHMとの取次ぎさえすれば、
HMとのあとの段取りや、各々の責任の所在などの申し合わせなど
ちゃんと対応いただけるとのことなので、リスクについては大丈夫と考えています。
一方、HM指定の業者については
今までHMでは取り扱ったことがないということで、
HMが全く初めて利用するとこらしいのです。
ちゃんと対応してくださる納得のいく業者を指定しているのに
一度も使ったことの無い業者に施工されるのは、正直いやです。
irohanihohetoさん ( 愛知県 / 女性 / 47歳 )
回答:2件
これこそ、日本の建築業界の現状のあり様を露呈しています!
おはようございます。パウダーイエローの稲垣史朗です。
当方が指定する機種の床暖房は、このHMでは取り扱ったことがないということなので
特に施工まで施主支給がいいと考えています。
この機種の床暖房を使うこと自体には問題がないようなのですが
施工を他業者に・・ということについては、あまりいい返事は返ってきません。
現在のHMは基本的に自社の売り上げにならない事に「面白くない」の1点です!
要するに建築業界の「悪しき慣習」の何物でもありません。
方法論としては毅然とした態度で望まれることです。
但し工事の工程に合わせる必要があるので、その点を別枠で施工をされる業者にくれぐれも説明をされることが大事かと思います。
次にHMはその工事に関する「保証」は受けられないので、新規に施工される施工会社にきっちりとした「保証内用の確認」をされることが大事なポイントとなります。
施主支給は出来ない事はありませんので、是非頑張って下さい。
補足
敢えてHMを擁護するとすれば、日常に接したことの無い施工会社や職人さんとではいわゆる現場工事の「輪」と言うか「「慣れている」「現場の取り合いがやりやすい」「無理が効く」「あうんの呼吸」と其々の理由もあることは確かに一理あります。
建築現場とは数々の職人さんが入れ替わり立ち替わり出入りしますので、通常慣れた職人さんの方がやりやすい事は確かに言えますね。
HMさんと丁寧に話し合うことも家を作る上で大事なことと思います。
いわゆる皆のお陰で一軒の家が完成する訳ですからね・・・
評価・お礼

irohanihohetoさん
2011/06/26 00:03ありがとうございます!当方が間違ってるのかと自信が無くなってきていたのでとてもいい後押しをいただきました。
稲垣さんが補足で書かれていること、もちろんだと思いますし、心得ているつもりですが補足に書いたとおり、納得できないことだらけで。でも教えてを今後のHMとのやり取りで留意したいと思います。幸運なことに設計士の方には恵まれて感謝しています。
「施主支給は出来ないことはありませんので・・・」専門家の稲垣さんにそういってもらえると大丈夫だと自信になりました。高額な買い物。納得できない後悔はしたくないので、納得できるまで毅然とした態度で上手に交渉したいと思います。ありがとうございました。
回答専門家

- 稲垣 史朗
- (神奈川県 / 店舗インテリアデザイナー)
- パウダーイエロー 代表取締役 兼 チーフデザイナー
物販(アパレル系)と美容クリニックのデザインが得意。
店舗のデザインに特化したお悩みを相談してください。デザインから現場施工まで1000件以上の経験がございます。誰に、何を、どの様に、お店を開店したらよいのか?不安な点は全てご相談に承ります。
稲垣 史朗が提供する商品・サービス

御前 好史
建築家
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施主支給のリスクを理解した上で進めましょう
みさき建築研究所 御前です。
施主支給については、どのようなリスクがあるかを理解した上で進めるのがよろしいかと思います。工事中や完成後トラブルがなければ問題ないのですが、実際には様々なリスクが存在します。
器具などを施主支給する場合は、施工によるトラブルは施工者が、器具自体のトラブルは施主が(または器具メーカーが)責任を持ちます。例えば、支給した便器にトラブルが生じた場合、調査した上で便器自体不良品である場合は、メーカー保証により取り替える、等です。
ところが便器自体に問題がなく、取り付けるときに排水接続が不良であるなどの場合は、HMに責任があります。
次に器具と工事の両方を施主支給する場合、責任はすべて施主または施主が手配した施工業者が負うことになります。便器のトラブルの場合は施主側の業者がすべて工事をやり直します。
便器のように、取り替え工事が比較的容易な場合は、施主支給工事が受け入れられやすいのですが、床暖房工事の場合は少々事情が違ってきます。
もしも不具合が生じて、最悪の場合、家が完成した後取り替える必要が出た場合は、どうでしょう。床暖房パネルの上に張った床材もすべて交換となります。
また、床暖房工事に問題が無くても、その後の床材工事が原因で(釘やビスをパネルに打ってしまう等)トラブルが生じた場合、床暖房との相性が悪くて床材にトラブルが生じた場合等々、いろいろなケースが考えられます。
これらいずれのケースも責任を誰がどのようにとるのか、前もって取り決めしておくのがよろしいかと思います。そうしないと責任のなすりつけ合いで解決までに時間がかかることになるでしょう。
HMが躊躇している理由はこのあたりにあるのではないでしょうか。
なぜ良い返事がもらえないのか、HMから本音を聞き出せるよう話し合ってみてください。
施主支給工事のメリットの裏に、このようなリスクもあることをご理解ください。
いろんなケースを想定して、HMと責任の範囲を明確にして交渉される事をおすすめします。もちろん施主側の施工業者とも同様です。
評価・お礼

irohanihohetoさん
2011/06/26 00:09詳しいアドバイスありがとうございます。素人なりに勉強したつもりですがやはり専門家の方のアドバイスは現実味があります。なるほどと、とても勉強になりました。
補足にも書きましたが、施主支給業者は納得できる業者にお願いするつもりでした。ただ、トラブル例を御前さんが教えてくださったので、その点の対応を業者に質問してみました。万全の体制をとられているので関心しました。必要であればHMへの説明もしていただけるとのこと。これが確認できたのも御前さんの助言のおかげです。
アドバイスの通り、HMの不安材料や、不可の理由を聞きだせるよう努力してみます。
とても勉強になりました。本当にありがとうございました!
(現在のポイント:-pt)
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