対象:新築工事・施工
現在新築を設計中のものです。
採用する断熱材を”セルローズファイバー”を検討しております。
色々と断熱材について検討をしましたが、
私の調べた限り、セルローズの断熱性、調湿性、遮音性、防虫性など、
とても良い断熱材と思い、採用したいと思っています。
設計を依頼している工務店に話をした所、
セルローズを使ったら、住宅の気密性能が高くなってしまうので、
熱交換方式の24時間換気システムを入れないと、家が駄目になる
だったら、高性能なグラスウールで中気密程度の住宅で十分。
というような話をされました。
私としては、気密にこだわりは無く、空気の入れ替えが必要なら窓開ければ?
と単純に思ったのですが、気密性が高い住宅は、そのようなシステムが必要なのでしょうか??
また、実際にセルロースを採用した住宅は掛けた費用に見合うほどの性能が実感できるものなのでしょうか?
つたない文章で申し訳有りませんが
回答宜しくお願いします。
moonhillさん ( 神奈川県 / 男性 / 37歳 )
回答:6件
別の視点になりますが、とても大切なことを
他の建築家の方も色々と答えているので、私は別の視点でお伝えしたいと思います。
今回の断熱材の選定については、良い選択でしょう。
ただ、今回設計依頼している工務店さんが、セルロースファイバーに対する知識が偏っている
ようにも思いますし、これまで実績としてセルロースファイバーを使ってきていないように
感じました。
設計で仕様を押さえるのも大切ですが、その工務店さんで実績があるか?経験からくる知識が
あるか?は合わせてとても重要です。
もしセルロースファイバーを使われたいのであれば、他の工務店さんでセルロースファイバーの
実績がしっかりあるところも候補に入れられたほうがいいでしょう。
念のためにも今の工務店さんに実績などを確認ください。
素敵な家になることをお祈りしています。
八納啓造
評価・お礼

moonhillさん
2011/06/17 12:33回答有難うございます。
性能の良い材料をいくら採用使用と、施工がいい加減だったり、間違った施工だと
元も子もありませんね。
材料の性能面ばかりに気をとられておりました。
多角的に検討します。
ありがとうございます。
回答専門家

- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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私たちの考える家作りの大きな目的は「家族の絆や幸せが育まれること」。そこでこれまで家作りに成功した人たちの「家作りの知恵」をベースに家族が共通の思いを持ち、向き合える住まいをご提案。家族の思いをカタチにします。
八納 啓造が提供する商品・サービス

竹中健次
建築家
-
エ!
建築基準法で,24時間換気はどのような断熱をしようが必要です。
完了検査受けれません。
セルローズファイバーは,良いか悪いかは難しいですが湿度環境によると思います。内部結露などを起こすと結局グラスウールと同じです。木は乾燥などによって形状変化しますので,間柱の間に充填しても????
それほど期待しすぎない方が良いと思います。
現場発砲材の方が内部結露も押さえることが出来ます。
基本外断熱と通気工法の併用が木造建築にとって一番だと考えています。
金沢は雪国なので。
評価・お礼

moonhillさん
2011/06/14 23:23早速の回答ありがとうございます。説明不足で申し訳ありませんでしたが、通常(?)の24時間換気は当然ですが、工務店の話では、熱交換形の全館空調システム(各居室をダクトでつなぐ)を入れるべきとの事でした。セルロースに過度の期待はしない方がよいのでしょうか・・・
ありがとうございました。

下大園 幸雄
建築家
3
サッシの性能も同時に
ログ家設計の下大園です。
moonhill様の新築断熱材について
現在のフラット35S(旧公庫)の標準仕様書で神奈川県の場合の床、壁、天井の厚さが、断熱材の種類によって指定されています。建設地が、山間部の場合は、床を機密性の良い施工断熱にする。その他は、標準で施工してサッシのランクをアップしたほうが、高断熱、高気密、防音、遮熱に良いと思います。
また、調湿は、内装仕上げ材での検討が良い。壁、床、天井の断熱性能を強化した場合は、サッシに結露が生じやすい為にサッシ性能も同時に検討してください。通常のペアガラスでも結露の可能性有ります。
断熱施工では、通気層、通気シート、機密フィルムがポイントです。
換気は、通常の24時間換気で問題ないと思います。 屋根裏の換気、自然換気
(天井の高い部分に換気、採光用の窓)を検討する。 ジャロジー、トップライト、回転窓等です。
室温、音、熱は、壁と窓で5倍前後の差が有る為に窓の性能を良くすることが
費用効果は高く、体感的にも実感が得られます。 また、同等の機能に断熱材も
検討することでさらに良くなると思います。
参考にしてください。
評価・お礼

moonhillさん
2011/06/15 12:40回答有難うございます。
断熱材だけに注目しておりました。
様々な角度での検討がひつようですね。
勉強になりました
有難うございます。

下大園 幸雄
2011/06/15 13:03評価いただき有難うございます。
厚木基地の飛行エリアは防音、西湘エリアは、地震対策、湘南エリアは塩害対策も考慮必要です。
十分検討後に着工して満足度の高い家になるように願っています。

小川 哲史
建築家
-
換気もセットで考えましょう
住宅の断熱性能を考えると、換気による熱損失は大きく、高気密住宅でさえ、全熱損失のうちの20%近くが換気による損失です。断熱材をいくら入れても、隙間があると意味がないということです。
中気密という言葉も時々耳にしますが、そもそもシックハウスが蔓延した原因のひとつは、アルミサッシの普及などによる住宅の気密化です。中途半端な気密性能だと、機械換気は計画通り機能しませんから、部分的に換気不足が生じる可能性が少なからずありますのでご注意ください。
さて、本題の断熱材の種類についてですが、壁内結露の危険性を考えると、セルロースであろうと、グラスウールであろうと繊維系の断熱材であれば同じことです。
断熱性能については、カタログの数値を信用するしかありませんが、水蒸気を多く含むと、断熱性能は低下します。
調湿性能については、前述の壁内結露を防止するために、断熱材を防湿フィルムで覆うことが一般的であり、断熱材を選ぶ基準に調湿性能をいれることはそもそもおかしいと思います。
遮音性については、期待できます。防虫性については、害虫駆除に用いられるホウ酸を含むので、防虫性能も高いと思われます。ホウ酸は今のところ人体には無害といわれていますが、何十年間もホウ酸の多い環境の中で暮らすことによる影響はわかりません。
なんだか否定的な回答ばかりで申し訳ありません。
私はボード系でなおかつ表面にアルミ箔などが貼ってあるものを使用した外張り断熱工法をお勧めします。
断熱材の内部に水蒸気が進入しませんので、壁の中で結露は起こらず、既定の断熱性能は維持されます。
遮音性についても良いです。防虫性については、基礎断熱工法で施工すれば、薬剤による防蟻処理をしないことも可能です。
高気密高断熱で計画換気が適正に行われている家は、一般の家と全然違います。
その快適さもさることながら、省エネ性能も魅力です。
ご予算との兼ね合いもありますが、一度調べて見られてはいかがでしょう。
評価・お礼

moonhillさん
2011/06/15 17:38回答有難うございます。
断熱材は字の如く断熱をする材料であって、調湿材ではないとの事ですね。
2兎を追わないほうが良いといった感じでしょうか。
工務店側はこちらの希望する事は、プランに入れてくれますが、
アドバイス的なものが余り無く、非常に勉強になります
工務店と再度詰めたいと思います。
有難うございました。

小川 哲史
2011/06/15 19:17断熱材など、表には出てこない材料にも関心を持って家づくりに取り組んでおられる点は、素晴らしいことだと思います。
断熱・換気・気密に関する考え方は、専門家の間でも意見の分かれるところでもあります。
つまるところ、ご本人が納得する方法をとることになります。
信頼できる業者さんと、納得いくまで話し合い、素晴らしい家づくりを進めていかれるようご祈念申し上げます。

田中 徹正
リフォームコーディネーター
-
セルローズファイバーは良いですよ!
初めまして。トーシンリフォームの田中と申します。
セルローズファイバーとグラスウールでは大差はないと思いますが、施工が制度が安定するセルローズファイバーをお勧めいたします。
私自身、グラスウールもセルローズファイバーも工事を行なった事があります。
請負、ではなく、作業も行なった感想ですが、グラスウールは隙間が多く出来てしまう事が多いのが実状です。
その点、セルローズファイバーは隙間が出来にくいので、未熟な職人が施工しても、ある程度は安定した性能が期待できるかと思います。
気密に関しては、断熱材の種類に関係なく、24時間換気が必要です。
もしも、私が自分の家で、どちらの断熱材にするかを悩んでいるとしたら、少々割高でもセルロースファイバーを選択すると思いますよ。
納得がいくまで、工務店と話し合いをすることをお勧めします!
良い家になると良いですね!
評価・お礼

moonhillさん
2011/06/20 12:33回答有難うございます
お礼が遅れまして申し訳有りません。
工務店と様々な角度で話しを詰め、
自分が納得できる落としどころがあればよいなと思います

田中 徹正
2011/06/20 13:22ご評価ありがとうございます。
満足のいく住まいが完成するといいですね!

田中 伸裕
建築家
-
断熱材は難しいですよね
こんにちは。田中伸裕建築事務所の田中伸裕です。
「セルロースを使ったら、住宅の気密性能が高くなってしまうので、
熱交換方式の24時間換気システムを入れないと、家が駄目になる」というのは
換気からの熱損失の割合が大きくなるから熱交換型にしたほうが良い
という意味で話をされたのではないかなと思います。
どんなに高価ですぐれた換気装置を付けようとmoonhillさんのおっしゃる通り
24時間換気があろうが、住宅換気の基本は窓開けですよね。
また、グラスウールはほとんどの場合工務店の大工さんが行いますが
セルロースは専門業者が行うので、工務店としては
工程の調整が必要だったり、施工費的に少々うまみが無いようです。
セルロースにしたから駄目になったという話は聞きませんし
私自身、そのような苦情は聞いていません。
「実感できるか?」ということですが、
機械の数値的には違いは出ていますが体でとなると
どちらもきちんと施工されていれば、あまり大きくは感じませんが
セルロースの方が室内温度を保持してくれるように感じます。
ただ、外部からの遮音は圧倒的にセルロースは小さくなります。
逆に内部の反射音は少々(気にはなりませんが)響く感じがします。
私は基本的に性能面・施工の精密性等を考慮し
セルロースを使用しますが、金額的にグラスファイバー等に
変更せざるを得ない場合も多々あります。
評価・お礼

moonhillさん
2011/06/20 12:45回答有難うございます。
工務店側はセルロースでの受注例が無いに等しいと思われ、
効果は?の問いには歯切れの悪い回答しかきません。
実際に使用されている方の意見が聞けて
非常に参考になっております。
断熱材をどれを採用しようと、肝は”施工をしっかりやること”のような
気がしてきております。
費用と相談し、考えをまとめてたいと思います
(現在のポイント:-pt)
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