対象:労働問題・仕事の法律
お世話になります。
株式会社を設立して間もないのですが、友人から増資のお話をいただきました。
現在、資本金の額も少なく運営資金的にもありがたいお話ですが、出資ではなく、
借入金としてお願いできるのならばと打診いたしましたが、出来れば株を持たせ
て欲しいとの事。数株に押さえて出資いただいたほうが良いのか、それとも代表
取締役の持分から数株分を譲渡(?)するのが良いのか判断に迷っております。
今後、発生しうるメリット、デメリットを教えていただければと思います。
宜しくお願いいたします。
くまさんと一緒さん ( 北海道 / 男性 / 22歳 )
回答:1件

松野 絵里子
弁護士
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増資というのは通常は新株発行をいいますね。
出資したいということですので、増資をしてその際に新株を引き受けるというご提案を頂いているのだと思います。
この場合、株主総会を開くなど手続きがありますが、通常は弁護士でも司法書士でも必要書類は作ってアドバイスしてくれます。
借り入れについては、相手に貸金業の登録の必要が出るなどの問題がありますので、ご提案のように増資がよろしいかと思います。
仮に貴殿がもっている株を譲渡しても譲渡の代金は会社に入りませんので、会社の運転資金になりません。
貴殿個人にお金がはいるだけですので、会社の資金調達の意味がありません。なお、株式の譲渡になるので通常は、取締役会の承認が必要などの手続きがあるので、貴殿の会社の場合の規律は確認して下さいね。
さて、そういうわけで今回は新株の増資という方向しかないように思うのですが、そのデメリットは、株主が増えるということです。
株主総会の招集通知をその人におくるなど手続的にやらなければいけないことがでてきます。
また、株数によっては経営に影響力をもつこともあります。
その分の議決権をもつからです。100パーセントを貴殿がもっているのではなく外部の株主がはいって来る場合には、将来の紛争の回避のためにも会社法にしたがってきちんと会社運営をする必要があります。また、株数によって株主は少数株主権という権利ももつので、帳簿閲覧請求権などがあることになります。
株に出資されたいという友人のお考えが共同経営的なことを考えられているのか、そのあたりをきちんと明らかにしてもらい、いくらくらいをお考えなのかもきちんと聞いてみて、ビジネスの問題として整理してきちんと進められてはどうでしょう。
ある程度まとまったお金をだしたいというお話なら、その目的もきちんとお聞きしないといけないですよね。どういう見返りを期待されているのでしょう?そのあたりのぼたんのかけ違いが後で訴訟になることも多いです。内容によっては株主間契約を締結するなど、いろいろな方法もありえます。
評価・お礼

くまさんと一緒さん
2011/05/30 07:35お忙しいところご回答頂き誠に有難うございます。
「将来の紛争の回避」・・・急いで設立に動いたキライもあり、ご指摘頂いた点等充分に
情報収集・整理・理解等しっかりと吟味・把握しなかったこと・・・どこかで個人事業主
の延長線上として捉えていたのかもしれませんね。返答するのにまだ時間がありますので、
充分に頭を整理して取り組んで行きたいと思います。
ありがとうございました。
(現在のポイント:-pt)
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