対象:住宅設計・構造
昨年在来工法で新築しました。
最近の余震続きで、何かできる地震対策ないかを考えると、
2階は屋根などを含め重くないほうが良いと聞きました。
そこで可能な限り、1階へ移動できる家具は1階へ、
また2階の家具配置も考えようと思っています。
そこで配置について、我が家は上から見るとほぼ正方形なのですが、
各部屋の家具は、上から見て部屋の四隅に寄せるのがいいのか、四隅と四隅の間がいいのか?、また他の部屋との兼ね合い、例えば寝室は、南側四隅に家具配置してるから、隣の子供部屋は北側四隅がいいなど、地震の負荷を建物にかけない配置方法などあるのでしょうか?
イチプリ看護師さん ( 神奈川県 / 男性 / 40歳 )
回答:2件
新しいのでまだ心配はないかとは思いますが・・・
東日本大震災の特徴は直下型地震と比較して、揺れている時間が桁外れに長い事でした。
在来工法でほぼ正方形の形状との事ですので、短時間であれば激しい揺れにも充分追随してくれると思いますが、今回の地震の様に10分近くも揺れが続きますと、耐力壁の健全度が気になります。特に構造用合板等の面材の耐力壁は釘のせん断力で持っています。釘が緩むと急激に耐力が低下します。もしも外壁廻りを面材の耐力壁に頼っている構造であれば、且つ今後も余震が続く様であれば、一度専門家にチェックしてもらう事をお勧めします。
地震以降、ドアに隙間が出来たり、締まり難くなったことはありませんか?
新築間も無いので、私の取り越し苦労だと思いますが、日々家を経過観察する様にして頂ければと思います。
回答専門家

- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
福味 健治が提供する商品・サービス

漆原 智
建築家
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住宅の地震対策について
イチプリ看護師さん、こんにちは。
初めまして、アーバンプロジェクトの漆原と申します。
地震対策で、上部や屋根を軽くすることは、おっしゃる通り効果が期待できますね。
鉛筆を垂直に立てた上に錘をつけたと想定頂けると、ご理解いただきやすいかと思います。
鉛筆上の錘が2倍の重さになれば、地震による加速度はおよそ二乗で早くなります。
また、鉛筆の長さが二倍になれば、およそ同じように考えられます。
ですから、瓦などの重い部材より軽量化した屋根材を使う方が、地震対策に限っては優位になりますね。
それから、家具などはよほど重たいものでなければ、しっかり壁に固定しておけば、それほど気にされなくてもよろしいかと思います。
気になるようであれば、家の重心と剛心が重なる場所にされるとより安心ですね。
家には重心と、耐力壁の配置による剛心があります。
両者のずれが小さいほど、地震の影響を受けにくなると考えられると思います。
ご参考になれば幸いです。
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「地震対策」に関するまとめ
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普段から地震対策への意識を持とう!様々な対策方法を専門家が解説!
地震大国日本。普段から地震対策への意識は高めておきたいところです。そこで「地震に役立つアイテムって何?」「家庭で出来る地震対策ってある?」「外で地震にあったときはどうすればいい?」といった、地震対策への疑問や悩みに役立つ専門家の解説を紹介いたします。
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