対象:リフォーム・増改築
断熱材、施工方法について質問なのですが
現在、築20年ほどの 軽量鉄骨+木造? の戸建てに住んでいます。
二階部分の天井リフォームをしようと思うのですが、、
(現在、天井断熱で高さが2300なのですが、屋根沿いに天井をはり、屋根断熱にして鉄骨の梁?を出し、上の空間を多く高くとりたいと思ってます)
天井部分を撤去したのですが、構造が少し特殊なのか 一般の木造と違っています。
内側からみると、野路板の下に80角の木が横に数本(1メートル間隔)入っていてその下に鉄骨が屋根の頂上に向かって放射状に伸びています。
屋根材→野路板→80角の梁?→鉄骨→天井裏 でした。
家の構造的に柱を軽量鉄骨で組み、中の造作を木造でやっているようです。
*外断熱などは恐らくやっていません。
*東海地区に住んでいますので、冬は雪が積もりますし、夏はとても暑いです。(遮熱と結露防止の両方を考えています。)
1、屋根断熱にするにあったって断熱材は何をどのくらい使ったらいいのでしょうか?
今の予定としては スタイロフォーム 厚50を放射状に伸びている鉄骨の間に入れ、ボードで仕上げるつもりでいます。
2、1を行った場合の空気層は不十分でしょうか?
100角の梁みたいなものが横に伸びているので屋根からの空間は十分だと思いますが、空気の出し入れが天井の四つ角の継ぎ目5cm程度で行うくらいです。
3、空気の循環を考え、胴縁を縦に入れ8cm+1m置きで胴縁分の空気の通り道を作ることも考えていますが、どうなんでしょうか?
4、スタイロフォームの下にグラスウールで、二重にしたら二倍の断熱効果があるのでしょうか?
屋根→野路板→80角の木(空気層)→スタイロ→グラスウール→石膏ボードの順です。
上記以外に良い(正しい)方法はありますでしょうか。
施工は自分と大工の知り合いでやっています、建築関係には携わっていますが断熱などは専門外なので困っています。。
宜しくお願いします。
補足
2011/03/01 00:07専門家さんの回答で指摘されたのですが、
空気層(通気層)というのは屋根断熱では必要ないのでしょうか?
密閉してしまっていいのであれば構造上カンタンなのですが、
空気の入れ替えが無いと結露が取れない? 屋根材と石膏ボードの間を密閉していればそもそも結露しないのでしょうか?
どうなんでしょうか? ちょっとパニックになってきました。。。
do it ysさん ( 岐阜県 / 男性 / 30歳 )
回答:2件

辻 唯寿
建築家
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素敵なことです。
はじめまして。TREEHOUSE辻と申します。
夏暑く、冬寒い岐阜として最近話題になっているのは
まさしく地球温暖化のせいでしょうか?
岐阜県で生まれ育ったものとして嬉しいような悲しい気持ちです。
さて天井を高くとるにあたり断熱層をいれることは
確かに意味があるのですが
断熱材は入れれば大幅に改善されるというわけではありません。
スタイロ+グラスウールで倍にもなりません。
詳しい数値やデータを使ってここではご説明は致しませんが
それぞれ断熱材にも熱を通しにくい、伝えにくいという性能数値があります。
天井内ですべて何とかしようというより
居室内での対策を行う方が賢明と考えます。
高い天井であれば夏も冬も暖かい熱は室内の上部にたまるわけですから
シーリングファンや換気設備で強制排気をおこなうなり
窓で自然換気をおこなうことが現実的です。
もちろん天井の断熱をやることは必要ですので
施工しやすく効果的な意味ではスタイロフォームやグラスウールは
有効だと思います。可能ならより厚いスタイロ、かさ比重の大きい断熱材だと思います。
又空気の通り道を作るのであれば強制排気できるよう100φ以上のスペースを設け
天井裏に換気扇ダクトを突っ込むのもいいのではないでしょうか?
実際の現場を見るといろんな方法が考えられると思いますが
なかなか言葉だけで表現することは難しくて申し訳ございません。
自分たちで考えてやること欧米では当たり前で、自分たちの暮らしの改善を
自ら考え実行することは本当に素敵なことです。
是非頑張ってみて下さいませ。
ありがとうございました。
評価・お礼

do it ysさん
2011/03/01 20:40回答有難うございます。
換気扇などによる強制排気ですか!
考えてもいなかったです。 やはり断熱を二重にしても意味ないんですね、屋根からの熱を防ぐことばかり考えていました。
シーリングファンは付けるつもりでいますが、部屋の気温差をなくす代わりに 夏場の暑い空気まで交ぜてしまうので夏は使えないと考えています(クーラーの効きも悪くなる気がするのですが?)
昼間は仕事で留守なのでタイマー付きの換気扇など付けるとよさそうですね。
自分の住む家ですし、出来るだけ自分で出来るように頑張ってみます。
ありがとうございました!!

辻 唯寿
2011/03/02 11:03評価ありがとうございました。
考える、挑戦する。そういうことがきっと快適な暮らしにつながっていくと思います。
暮らしの知恵をいかしましょうね。是非成功をお祈りします。

東島 鋭
建築家
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断熱層で通気すべきではないと思います。
次世代省エネ基準(平成11年基準)・省エネ対策等級4 を参考基準に書かせていただきます。東海地区の地域区分は、私の住む近畿と同じ4ですので、屋根に必要な熱抵抗値は4.0(m2k/w)です。
ご質問の形状の屋根断熱の場合夏の熱射対策に注意が必要です。断熱が充分でなければ室内がサウナ状態になってしまいます。
・断熱材は、旭化成のネオマフォーム厚80(30+50)がお勧めです。単価は安くはありません。大阪と兵庫で使用しましたが効果は大きいと実感しています。ただ、室内の断熱環境は、壁や窓等も含め総合的に考えることが基本ですので、今回の屋根断熱は、夏場快適に過ごすために最低限必要な対策の一つだと捉えるのがいいかもしれません。
ちなみに、スタイロフォームですと厚みが2倍ほど必要になります。
・断熱層で通気すべきではないと思います。やはり基本は、断熱層に湿気を流入させないことです。断熱材施工後、室内側のボードを張る前に、防湿シートを隙間無く施工することをお勧めします。外壁下地に用いる透湿防水シートと間違わないようにしてください。プロの施工者でも混同していることもありますので。
・断熱性能は厚みに比例します。同厚でも種類によって性能は異なりますので、熱抵抗値などを確認してください。
参考にしていただければ幸いです。
東島 鋭
評価・お礼

do it ysさん
2011/03/01 20:55なかなかの高級品みたいですね、ネオマフォーム!
断熱の事をネットで少し勉強して、空気層がないとダメと書いてあったので無理しても外気を取り込む事がなのだと思ってました。
*屋根裏に密着させてネオマフォームを50+30と張り、防湿シート、石膏ボードとゆう順番で張ればいいのでしょうか?(密閉された空間の中で断熱施工する!とのことですよね?)
色々な商品の謳い文句はいっぱいありますが、実際施工した方の感想はすごくありがたいです。
値段ははりますがネオマフォームと防湿シート 検討してみたいと思います。
ありがとうございました。

東島 鋭
2011/03/01 23:06評価ありがとうございました。
施工手順は記述の通りでよいと思います。
空気層とは、断熱層に流入した湿気を逃がしたり外壁の裏側に廻った雨水に対応するために、構造用合板等の外壁下地材の外側に設ける通気層のことかと思います。
あるいは、断熱は空気を保持することですので、ただ単に断熱層=空気層ということなのかもしれませんね。
いずれにしても、断熱層内の空気が移動しては断熱になりませんし、湿気が流入するので壁内結露が発生しカビの発生や断熱材の性能低下の原因となってしまいます。
(現在のポイント:-pt)
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