対象:心の病気・カウンセリング
母の事で相談させていただきます。
64歳の母に精神疾患であると思われる言動があります。
かなり以前からのもので、最初は幻聴であったようですが、今は被害妄想というのでしょうか。
全てのおかしな言動は、「組織に狙われている」に一貫しています。
産業スパイ・暴力団・不法入国で日本国籍を取得した外国人・などが日本には大勢いて、いろいろな人が狙われ命まで奪われている。その目的はその人の財産である。
病気・怪我などの不幸は全てその組織によって引き起こされている。
というものです。
その話が日常生活に入り込んでいるため、近所にスパイと思える人がいるとあいさつすらしない。病院・お店などもスパイがいるところには行かない。もちろん私の生活にも干渉します。
そこまでは特別な被害があるわけではないので聞き流してきましたが、最近は同居している私の主人とその両親を疑い出しました。
二世帯の同居なので日常顔をあわせなくても生活はできるのでそこもなんとか聞き流す事ができていたのですが、今度は主人が娘にいたずらをしていると言いだしました。
常に私が家にいれば安心なようですが、主人と二人の娘を置いて外出しようものなら大騒ぎです。
いままでは、父がそれをなんとかなだめたり反論したりで、父の前ではおかしなそぶりはあまりありませんでした。
その父が先月他界し、今はその悲しみもストレスになっているのか、母は朝から独り言が絶えません。
おかしいと言うと「あんたは世間知らずだから」と怒り出し、病院に連れていくのは困難です。
母の話を聞き、それに従うふりを続けたほうがいいのか、つじつまの合わない話は指摘するべきか分かりません。
私には兄弟もいないので相談できる身内はおりません。
この先どう母と向き合えばよいのでしょうか。
ammamaさん ( 神奈川県 / 女性 / 40歳 )
回答:2件
ご参考になれば幸いです
ammamaさん
はじめまして、心理カウンセラーの田尻と申します。
ご相談内容、拝見させていただきました。
お母様のこと、さぞかしご心配でしょうね。
もしお母様がどうしても精神科の受診や服薬を拒まれてお困りでしたら、よろしければ次のような方法をお試しなってみていだだけますでしょうか。
まずはお母様の様子を一日じっくりと観察してみていただけませんでしょうか。
お母様の妄想のような症状は一日中同じように続いてますでしょうか。
例えば次のような項目によって症状の程度に「少しでも」違いはありませんでしょうか。
・状況
・場所
・お母様の動作
・ammamaさんの関わり方…etc.
もしこれらの項目によって症状の程度に違いが見つかりましたら、その症状がなくなる、あるいは少しでも程度が軽くなることを今後できるだけ増やしていっていただけませんでしょうか。
例えば次のようにです。
・症状がなくなるか少しでも軽くなる状況をできるだけ多く作る
・症状がなくなるか少しでも軽くなる場所に、お母様にできるだけ長く居てもらう
・症状がなくなるか少しでも軽くなるお母様の動作を増やすように促す
・症状がなくなるか少しでも軽くなるときのammamaさんの関わり方をできるだけ多く増やす
上手く行けばこの方法でお母様の症状が幾らかでも治まる可能性があると思います。
※もしこの方法について何かご不明な点がございましたら、オールアバウトのメール機能(画面右上の「専門家に問い合わせる」ボタン)をご利用いただくか、次のアドレスまで直接お尋ねいただけますでしょうか。
dream-seeker@fq.holy.jp
以上、ammamaさんのお悩みの解決の一助になれば幸いです。
補足
手前味噌で恐縮ですが、私のカウンセリングと夢分析・自己分析のHPについてご案内させていただきます。
もし私で何かお役に立てそうなことがございましたら、どうぞ何なりとご相談いただけますでしょうか。
では、くれぐれもご自愛なさってください。
心理カウンセリングの部屋
http://oneiromancy.holy.jp/blog/
夢占い・夢診断・夢分析の部屋
http://dream-seeker.holy.jp/blog/
自己分析
http://self-analysis.secret.jp/blog/
評価・お礼
ammamaさん
ありがとうございました。
母はいつも妄想のようなものを口に出してはいません。ただ、基本的な考え方のベースにそれがある。というのが私の見解です。
始まりももう10年以上前ですし、症状がひどくなったとも軽くなったとも言えません。
確かに話を否定するとそれからしばらくは悪化します。話を受け入れると満足したかのように同じ話をしなくなります。
穏やかになるために否定はしないようにしていきます。
否定するか、肯定するか、とても悩んでいたのでとても貴重なお話でした。
本当にありがとうございました。
田尻 健二
ammamaさん
コメントありがとうございました。
>母はいつも妄想のようなものを口に出してはいません。ただ、基本的な考え方のベースにそれがある。というのが私の見解です。
お母様は基本的な考え方のベースに妄想のようなものはあっても、いつもそれを口にされるわけではないのですね。
>始まりももう10年以上前ですし、症状がひどくなったとも軽くなったとも言えません。
10年以上ですか…それはammamaさんも、さぞかし大変でしたでしょうね。
>確かに話を否定するとそれからしばらくは悪化します。話を受け入れると満足したかのように同じ話をしなくなります。
>穏やかになるために否定はしないようにしていきます。
上手く行きそうな方法が見つかって良かったですね。
>否定するか、肯定するか、とても悩んでいたのでとても貴重なお話でした。
>本当にありがとうございました。
お役に立てて良かったです。
では、くれぐれもご自愛なさってください。
回答専門家
- 田尻 健二
- (東京都 / 心理カウンセラー)
- 心理カウンセラー・産業カウンセラー・夢分析家
お望みの人生の変化への効果的なお手伝いが私の仕事です
お客様のお悩みの解決や心理的な苦痛の解消・軽減のお手伝いだけでなく、お客様が望まれる人生の変化への効果的なお手伝いができたり希望を持っていただけるようなカウンセラーでありたいと思っています。専門領域は自己愛です。
田尻 健二が提供する商品・サービス
国府谷 明彦
厚生労働省認定 産業カウンセラー
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ご本人が納得できるような理由をつけて,受診することをお勧めします。
こんにちは。カウンセリングルーム聴心館 国府谷です。精神医学や脳神経科学をベースに認知行動療法を中心とするカウンセリングをしています(医療行為は致しません)。カウンセラーの立場からは,判断することは医師法での診断に該当するため,直接的な表現は致しませんのでご了解下さい。
妄想をもつお母さんにどう向き合えば良いか,お困りなんですね。お気持ちお察しします。毎日顔を合わせないにしても同居と言うことで,何かと心配になると思います。
お話しされている妄想の内容からすると,非常に統合失調症での症状としての妄想に近いものを感じます。統合失調症での要件を補足に記載しますので参考にして下さい。ただ,通常,統合失調症は10代から20代という若年層で発症することが多いものですが,実際には,40代くらいでも発症しますので,可能性を全くは否定できないところです。
年齢の見地から見たとき考えられることは,認知症からくる妄想が統合失調症の妄想と酷似して現れるということです。ご年齢的に,まだ認知症には早いかもしれませんが,すこしづつ進んでくる知的な衰えが妄想につながっているケースと理解することもできるかもしれません。どちらのケースでも,医師の診断を受けられることが一番良い方法と思われます。
このときに,お母さんご自身はご自分の思いが「妄想」とは思っていませんから,受診には否定的であると思います。「考えると眠れないくらい心配」とか「頭がいつもより重い」といった身体的な症状や状態がありませんか?その点を取り上げ,口実にして,一度お医者さんに診てもらおうと提案されるのがひとつの方法と思われます。
カウンセリング・認知行動療法としてはいつでもご相談にのります。ammamaさんのご心配がなくなり,お母さんの状態が良くなることを願っています。
補足
●統合失調症の要件(意訳)
1.次の中から2つ以上が1ヵ月,ほとんどいつもあること
1)妄想
2)幻覚(幻視や幻聴)
3)脱線したり支離滅裂な会話
4)支離滅裂な行動
5)感情の起伏がなくなる(平板化),思考が貧困になる,意欲がなくなる
2.日常生活や仕事,対人関係,自己管理などの面で,1つ以上のことで以前より機能低下している
3.以前の普通な状態から比べて異常な状態(徴候)が6ヵ月間続いている
(1.の状態はこの期間内で1ヵ月間続いている)
4.この期間に,うつ病,躁病,躁うつ病にかかっている場合を除く
(以下 略)
評価・お礼
ammamaさん
丁寧な回答ありがとうございます。
妄想・幻聴とそれからくる対人関係の低下以外はあてはまらず、統合失調症なのか悩んでいたところです。何かの機会に一緒に病院へ付き添いたいと思っているのですが、母はいつも総合病院を受診しています(近所のクリニックには敵がいるらしくて)。かかりつけといえる状態ではないのですが、いきなり内科などで相談しても大丈夫でしょうか。そこで不信感をもってしまうと…と考えると不安です。また、本人が精神疾患ではないと言っているので服薬等も不安です。
すぐに受診できない場合、どのように対応すべきか悩んでおります。
国府谷 明彦
ammamaさん,コメントありがとうございます。
お母さんの妄想についてですが,妄想の内容をご本人は信じ切っていますから,妄想に肯定的な人は味方,否定的な人は敵といった図式が成り立っています。ですから,ご主人やまわりの家族が実に冷静な目で妄想を「非現実的・論理的でない」と見てしまうと,やっかいな状況になります。小さなお子さんが「○○屋さんごっこ」遊びをしているのにつき合うような感覚で「そうなの,なるほどね」と味方として対応してみてあげて下さい。
そうした状態が定着してきたら,お母さんの身体の痛みなどの訴えに注目して,「頭が重い」「肩がこる」などのセリフをうまく口実にして,心療内科を受診するのはいかがでしょうか?心療内科では,心身症などの身体疾患ではないストレスから来る痛みなどにも対応していますから,その辺をきっかけにして妄想への対応を相談される方法があると思われます。場合によっては,事前に心療内科の医師と打ち合わせしておくのもひとつの方法です。また,統合失調症的な妄想は,投薬効果が比較的高いですので,効率的に改善されると思います。あくまでも,身体の痛みのお薬という建前で,実質的なところを医師と相談されると良いと思います。
また,お母さんがすぐには受診してくれない場合ですが,いつ頃から妄想が出始めたのかとの関連で,症状が急速に進んでいるのか,ゆったりと進んでいるのかによって,どう対応すべきか判断が分かれると思います。認知症的な老化によるものであれば,比較的ゆっくりと症状が進みますのでじっくりと対応しても間に合うかと思いますが,それ以外の場合は,なるべく早めの対応が必要と思います。慎重に判断して下さい。
必要あればAll Aboutの専門家へのメールでご協力できると思います。良い結果を得られることを願っています。
http://www.choushinkan.com
(現在のポイント:-pt)
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