対象:遺産相続
昨年に祖父が亡くなったのですが、遺産というものがありませんでした。10年ほど前に大きなお金が入っており、10年では使いきれないほどの額だったのですが全く無いんです。通帳の履歴を見ると、何回も少しずつおろしてたり、定期をしては解約をしたりと不可解な状況です。
生命保険は母親が受け取り人にしたものでわずかな金額で、お葬式代で亡くなりました。
もしかして、他の通帳に入れているのではないかと思うのですが、ある限りの通帳を見てもありません。いまだに遺産も相続できず、探しても見当たりません。
まず、何をしたらいいのでしょうか?
ちなみに、お金の管理は全て祖父が行なっておりました(生命保険ことも)。
補足
2010/06/17 07:22テレビ番組で、亡くなった人が娘のために貯金をしていたのですがその通帳が見つからず、通帳の状態を各金融機関に弁護士さんが依頼をして、その貯金をしていた通帳が見つかったという例を見たことがあります。
もしそういうことをするとしたらいくらくらいかかるのかも知りたいです。
l185sgbvfさん ( 秋田県 / 男性 / 27歳 )
回答:3件

新谷 義雄
行政書士
1
死亡した祖父の、遺産の行方について
l185sgbvfさん、初めまして。ファイナンシャルプランナーの新谷と申します。
亡くなられたおじい様の多額の遺産ですが、文面では行き先は把握できませんね。他に通帳口座や、金融資産などの管理をされていた痕跡、遺言書の存在など多方面から検索しないといけませんが、もし第3者への贈与なども推測してしまいます。
本人が使用した形跡などは、故人の趣味などから出費が適正か?などの情報から検索してみるのが一般的です。
FPオフィス クローム
ファイナンシャルプランナー 新谷義雄
http://1st.geocities.jo/office_chrome

高橋 恭司
弁護士
7
遺産の調査
弁護士の高橋です。
お尋ねの件ですが、相続人からの事件処理の依頼があれば、弁護士会照会という方法により、金融機関に対して、「この被相続人の預金等があるか?」という調査をすることができます。
基本的には金融機関と支店名が判明していることが必要ですが、金融機関によっては、本店に照会すると、「この支店に口座がある」との回答がもらえるので、次にその支店に対して、口座番号、残高、取引履歴等を照会します。
どの金融機関に財産がありそうかは、郵便物がヒントになることが多いです。金融商品取引法の施行以後、金融機関から定期的に報告書が郵送されるからです。
費用ですが、照会の実費は最低で5000円程度ですが、金融機関から回答実費を請求されることもあります。
また、この調査は、事件の処理に必要なものとして認められているものですので、事件処理の依頼を受けずに調査だけを行うものではありません。本件であれば、遺産分割協議の依頼を受けた弁護士が、遺産分割協議のために必要であるという理由で調査を行うので、弁護士費用としては、遺産分割事件の着手金が必要になると思われます。

内田 清隆
弁護士
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相続財産の調査方法
相続人からの照会があれば,多くの金融機関が,預貯金の額や存在,入出金の履歴等について回答をしてくれます。
ただし,その回答は支店単位でしかしてくれない場合が一般です。
そこで,まずは,お祖父様名義の口座がある可能性がある支店がどこであるかを調べていく必要があります。
どこに口座があるという情報をきちんともっている機関はありません。
そのため一歩ずつ地道に調べていくしかありません。
具体的には,お祖父様の通帳があるのでしたら,そこから口座がありそうな支店が分かることがあります。
また,銀行の担当者が知っている場合もあります。
お祖父様宛ての郵便物から分かる場合もありますし,お祖父様の生前の行動を知っている方が知っている場合もあります。
そのような情報を地道に集め,口座がある可能性がある金融機関の支店に預貯金があるかどうかをまずは,聞いてみていってはいかがかと思います。
口座がありそうな支店が分かれば,その支店に対する照会は弁護士に委任することもできます。
弁護士の本来業務でないため,費用はかなりばらつきがあると思われますし,いくつの口座を調べるかによっても大きく違うと思います。通常であれば1口座でも最低3~5万円,多数の口座であれば,相当の費用が必要ではないかと思います。
費用の問題もありますし,自分でもある程度の調査は可能ですので,まずは弁護士に頼まず,調べられる範囲で調べてしまうべきと思います。
その上で,分からないことや困ったことがあれば,弁護士に相談されればよろしいかと思います。
そのときに,詳しい事情を説明し,もっと調査をすべきであるのか,その場合の必要となる費用などを相談されるのがよいでしょう。
↓遺言・相続のその他の事例は↓
http://uchidasouzoku.sblo.jp/
補足
弁護士しかできない「弁護士会照会」という制度があります。
これを利用しますと,相続人が得ることのできないたくさんの情報を得ることができます。
例えば,お祖父様が加入していた生命保険のすべてであるとか,お祖父様が金融機関でお金を下ろすときに書かれた書面の内容であるとか,公共料金などが引き落とされていた口座がどこであるかとか等です。
費用をかけて,これらの情報を調べるべきかどうかはケースバイケースですので,そのような点も含めて,相談されてはいかがかと思います。
(現在のポイント:5pt)
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