対象:ペットの医療・健康
RE:膵外分泌不全とIBDを間違うことはあるのか?
膵炎や膵外分泌不全など膵臓の疾患も下痢や体重減少を症状としますが、血液検査で血清トリプシン様免疫活性物質(TLI)を測定することにより大抵は診断できます。
膵外分泌不全とIBD(炎症性腸疾患)を間違うことはないとは言い切れませんが、TPとアルブミンの低下、腹水貯留、臨床症状を合わせて考えるとIBDやリンパ管拡張症などの蛋白漏出性腸症を疑って内視鏡検査を行うのは適切だと思われます。
IBDは他に考えられる疾患(内部寄生虫や膵炎など)を除外すること、内視鏡検査、内視鏡下での粘膜生検で確定診断しますが、IBDは原因不明の慢性腸疾患を特徴とする症候群を意味するものです。食物と免疫物質、細菌、ウイルス、寄生虫など様々な原因が考えられますが未だ十分にはわかっていません。
一般的には食事の変更や、抗生物質、ステロイドなどで治療しますが、反応は腸疾患の重篤度に関係します。軽症であれば治療に反応し症状が改善しますが、蛋白質が漏出し体重減少を伴うのであれば中等度以上であると考えられます。長期的な治療が必要と考えて良いでしょう。ステロイドや免疫抑制剤は副作用の強い薬ですのでかかりつけの獣医師とよく相談し治療されることをおすすめします。
(現在のポイント:1pt)
この回答の相談
フレンチブルドッグを飼っています。
慢性的な下痢と体重減少で病院に行き、血液検査でTPとアルブミンが低下しており腹水もあり。内視鏡検査を行いIBDと診断を受けました。
ステロイド(… [続きを読む]
fbxxさん (東京都/31歳/女性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A