対象:経営コンサルティング
奥村 朋子
経営コンサルタント
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環境にこだわらず、経営戦略として考えてみては?
島国という特性によると思いますが、隣国の影響を大気にも土壌にも受け難い環境にある日本は、「地球規模の環境」に対する考え方が、四方を隣国と接している欧州の国々とは、随分と格差があるようです。
地球が誕生してから46億年といわれていますが、その長い営みの中において、ほんの一瞬にすぎないような僅かな期間に人口は爆発的に増加しました。40年前20億人程度だった人口は、現在65億人を超えています。わずか40年で3倍以上になったわけです。
20億人が消費し、排出していたものと、その3倍以上の人が消費し、排出するもの。こう考えていただくと、分かり易いでしょうか。
今や、誰かが何かをやってくれるのを待つのではなく、一人一人が、そして企業活動をしている全ての組織が、社会的責任(CSR)を持ち、環境問題に取り組まなくてはならない状況に来ているということです。
さて、ご質問の経営戦略の立て方ですが、「環境」や「エコ」に捕われ過ぎずに考えられては如何でしょうか?
IT企業とのことですが、一つの仕事が問題なく進捗し完成すると、品質の向上、やり直し等のコストが発生しませんから利益の向上、やり直しがないわけですからやり直しが発生した場合に比較しCO2も減ります。品質を向上し、利益を向上することが、実は環境にも良い影響を与えられるというように、考えられてはいかがでしょうか。
ISO9001はご存知でしょうか?
7.3項に設計開発段階の活動について書かれています。技術者が一人で頭の中だけでやり、後付けで記録を作っていることもあるようですが、必要な人たちが集まり、検証やレビュー、妥当性確認をしっかり行うことで、失敗や、やり直しは大幅に減らせ、前述したとおりCO2削減につながります。
企業活動を行う以上、利益を無視した「環境活動」も「品質活動」も有りえず、経営を「環境」という切り口、「品質」という切り口から見る、ということだと考えられてはいかがですか。
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All About ProFileさん
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