対象:経営コンサルティング
東京都内で、社員5名程度でWeb制作会社を経営しています。
今年で設立6年目になりますが、仕事が少なくなってきており、今後の経営の舵取りに危機感をいだいています。具体的には、新規顧客の獲得が右肩下がりで、多くの企業がすでにHPを持っており市場が成熟していること、また競合も非常に多いことが原因ではないかと分析しています。
市場が成熟期を迎えている場合、新たなビジネスを探り、事業の軸足をWeb制作からシフトしていくべきでしょうか?それとも、今のWeb制作のなかで得意とする技術・デザインを絞って磨き、ニッチな領域を攻めていくべきでしょうか?今後の戦略について、アドバイスをお願いいたします。
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
回答:5件
周りを見、足元を見る事が基本です。
こんにちは、RISE Productionの佐藤です。
新規顧客の獲得に変化が出てきている。との事ですが、元を正せば顧客の環境が変化してきている、と言い代える事もできます。今までの新規顧客が特定の業種であるならば、業種内で新しいイノベーションがあったなど、変化した原因も掴みやすいのでしょうが、顧客が広い業種にわたっていた場合は、やはり社会環境の変化が原因なのかもしれません。
ご質問にあるように、自己分析された原因として「競合が増えた」とおっしゃっていますが、競合他社から御社を選んでいただくためには、他社との差別化が必要です。御社の制作会社としての強みはなんですか、それは顧客にとってインセンティブになり得ますか。
差別化が上手くアピールできない事で、たどり着く先は制作料金のディスカウントしかない事は、他の業種を見てみても一目瞭然です。インセンティブが制作料金ですと、次はもっと安い金額を提示した業者になってしまう可能性もあります。御社に制作を依頼して、ブランディングが明確になった、知名度が上がったなどと、顧客の考えをリードするコンサルティング力も必要かもしれません。
顧客は御社になんの目的で制作を依頼されているのでしょうか、Web制作や広告の制作は手段であって、目的ではありません。顧客の求める物を提案する事が、御社の今後の戦略になると考えられます。
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自社の強みと市場動向を整理してみましょう
こんにちは、カシス・コンサルタンツの渡部と申します。
新たな方向に事業の舵を切る際、
''1.自社の強みを特定''
''2.参入可能分野の整理''
''3.1と2の組み合わせにより参入分野(創造分野)を特定''
というステップが考えられます。
特に、自社資源があまり潤沢でない場合、1の「自社強み」を明確にするステップから始めることが重要です。
以下、各々のステップでどのようなことを検討すべきかを例示いたします。
**1.自社の強みを特定
具体的には、
「制作(デザイン制作、システム開発)」
「マーケティング(ブランディング)」
「運用保守」
「顧客開拓・販売」
などの機能別に自社の特徴を挙げていきます。
個々の特徴を、クオリティ、低価格など、いくつかの基準で整理すると分かりやすくなります。
**2.参入可能分野の整理
技術:関連技術の潮流
顧客:顧客類型、類型ごとのニーズ変化、エンドユーザーの変化
競合:競合類型、その変化
などの点をざっくりと整理し、現事業を取り巻く環境の現状と未来を把握します。
こちらは厳密さを追求するとキリが無い工程ですので、おおまかな判断がつけば結構です。
**3.1と2の組み合わせにより参入分野(創造分野)を特定
1を2の各要素にあてはめ、自社が将来的に競争優位を維持できる分野を特定します。
特定の際には、「競合優位性」と「顧客優位性」((自社の強みを顧客が認識・重視するかという点))を区分して判断することが重要です。
こうして特定された分野が既存事業の延長である場合には
>今のWeb制作のなかで得意とする技術・デザインを絞って磨き<
となりますし、新たな分野の場合には、
>事業の軸足をWeb制作からシフト<
ということになるかと思います。
以上、手順にすると無味乾燥ですが、実際には3の検討に際して''「自社の理念や長期ゴール」と一致しているか?''というご相談者の想いを第一に重視すべきかと思います。
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記事制作に関するご相談
他社にできないWebサイト制作作りが可能かがキーです
御質問者様、
本件について未だ間に合えば以下のようにアドバイスさせて頂きます。
ブロードバンド環境の普及とともに、10億枚以上のWebサイトが作られてきました。
Web制作の需要と当該事業会社も増えて、制作会社間の競争も激しくなってきており、昨今の大不況で多くの制作会社の経営が悪化していることは事実です。
この観点からは、Web制作市場は構造不況業種になっています。
この中で御社が取るべき対応は以下の通りと考えます。
*1.事実の確認
(1)御社の市場で確保しているマーケットシェアは、上位にあるかどうか。
(2)御社が制作するWebは、他社と比べて強みがあるか。
*2.もし高いシェアを確保しておらず、他社との差異化が難しい場合、このままでは生き残ることが困難なため下記の方法を考える必要があります。
(1)顧客にアピールできる新しいWeb制作を提案できるかどうか。
多くのWebユーザーは、顧客確保に悩んでいます。
SEQ対策を行い、検索エンジンの上位にランクされるとヒット件数が上がり集客確保につながると一般的には言われていますが、はたして本当でしょうか。
私の経験では、Webのコンテンツやキーワードをきちんと更新する方が効果的な集客につながる可能性が高いと思います。
御社が行う対策の一つは、例えばCMSを使った顧客がWebを更新しやすい環境を提供することではないでしょうか。
(2)物販、飲食店などの固有な業界向けのWebサイト作りに特化し、ニッチな分野で差異化出来る様にする。
他社も同じ戦略を取ってくる可能性が高いので、常に新規得意分野を探すようにする。
(3)上記(1)、(2)の実行が難しい場合、御社のWebサイト事業やノウハウを他社に売却(M&A)し、御社はその資金で新規事業分野に参入する。
ご不明な点があれば何時でもご連絡ください。
よろしくお願いいたします。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザイー 山本 雅暁
回答専門家
- 山本 雅暁
- (神奈川県 / 経営コンサルタント)
- グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表
起業・企業存続の為の経営戦略立案・実行と、ビジネススキル向上
起業及び、事業拡大や経営合理化を目指す企業に対して経営コンサルを行います。大手メーカーで得た経験を活かし、補助金活用、アライアンスやM&A、市場分析に基づいた事業戦略策定・実行や事業再生を支援します。OJT研修でのビジネススキル向上を支援します。
藍原 節文
経営コンサルタント
-
明確な経営戦略が必要ですよね
この悩み、非常に分かります。弊社もホームページ制作を業務の
一部としておりますので、競合にあたりますので、大きなアドバイス
はできませんが、思うところだけ少し述べさせていただきます。
販売促進支援・経営支援とデザイン制作を行っております
ファースト・シンボリーの藍原です。
確かに、成熟しつつある市場ではありますが、営業戦略によっては、
まだまだ案件が多いのがこの業界ではないでしょうか。
(ちなみに弊社では、最近ホームページ制作の案件が増えています)
以下のことを明確にして再度、経営・営業戦略を立ててみてはいかがで
しょうか?
■御社の強みは何ですか?
■他社との違いは何ですか?
■何を「売り」にしているのですか?
■顧客ターゲットはどこですか?
まずは、ここを明確にしていく必要性があるのではないでしょうか?
そして、御社の強みを活かした営業戦略を考えていくのが一番の
方法であると思います。
事業の軸足をWEB制作からシフトするのではなく、
WEB制作を軸にして、事業を広げていく方法、もしくは最終的に
WEB制作の依頼が来る様な商材の開発などを実施しても面白いのでは
ないでしょうか。
参考にしていただければと思います。
株式会社ファースト・シンボリー
ウジ トモコ
アートディレクター
1
フォーカスとポジショニング、次に視覚マーケティング
こんにちは ウジトモコです。
WEB制作会社に限らず、今後、ビジネスのコアコンピタンス(その事業者特有の競争力のある強み)がはっきりしておらず、消費者の潜在意識の中に『ポジション』をとれないサービスが弱体化していくことはあきらかです。
何故でしょう?
それは、今と昔では情報量があきらかに違うからです。
かつて、消費者が情報を求めている時代であれば、ほぼ同じサービス内容であっても、ちょっとした小手先の言い回しや、人間力(営業力)、広告量などでカバーで来ていたもののほとんどについて
もう、ごまかしの効かない時代に突入しています。
競争力のあるサービスであれな、ポジションをはっきりとさせることです。もし、そのジャンルで第1番目のポジションを取れれば競争力が増す事は言うまでもありません。
そして、WEB2.0の時代ですから、セールスコピーだけでなくそれを可視化してみましょう。
直感や潜在意識にも訴求していく努力が大切です。
ちなみに、マス広告や交通広告は苦戦を強いられる時代が間近と言われていますが、企業サイトの重要性は高まっている一方と言えます。コアの強みがあるWeb制作会社には、大きな将来性があると言えそうですよ。
ご参考になれば幸いです。
▼一番手の法則、カテゴリーの法則、心の法則・・・情報化時代の必読書
売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則 (単行本)アル ライズ (著), ジャック トラウト (著)
▼ブランドとはカットしたダイヤモンドだ
フォーカス! 利益を出しつづける会社にする究極の方法 (単行本(ソフトカバー))アル・ライズ (著)
▼ポジションを取ったら、無理に売り込まずに望むべき見込客からアプローチしてもらおう
視覚マーケティングのススメ (単行本(ソフトカバー))ウジ トモコ (著)
(現在のポイント:-pt)
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