対象:ペットの医療・健康
猫の肝炎と悪性リンパ腫の診断
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昨年末、当院でも肝リンパ腫のネコちゃんがいました。エコー検査で肝臓内に他の部分と明らかに濃さの違う部分が、幾つも認められましたので、開腹してその部分を採ってきて、リンパ腫と判定されました。すぐに化学療法を開始しました。開腹検査を選択したのは、ネコちゃんに体力があったこと、それほど時間がかからないこと、確実に十分な量の患部を採取できるという理由です。
大学病院で受けた内視鏡検査というのは腹腔鏡検査でしょうか、消化管内視鏡検査でしょうか?
主治医の先生が御採りになって、グロブリンを溜め込んでいると思われる細胞がたくさんあった材料を、認定を受けた病理組織専門医が、リンパ腫と確定診断できる細胞ではないと判定し、大学の判定でも腫瘍細胞でないと判定したのであれば、現時点ではリンパ腫の化膿性は低いと考えざる得ません。
グロブリンをたくさん溜め込んだ細胞は、骨髄で生まれたリンパ球が、B型リンパ球や、T型リンパ球に育っていく過程で現れます。グロブリンM、グロブリンGのどちらを貯めているかで、Tリンパ球型のリンパ腫かBリンパ球型のリンパ球かを判定します。人の医学ではリンパ球が関与した腫瘍は、これらを使ってとても細かく分類されて、それぞれの治療法を取っています。最近、小動物臨床でも、T型高分化型、T型低分化型、M型高分化型、M型低分化型というように分類して治療していこうという動きになってきています。
評価・お礼
みけっこ さん
ありがとうございました。
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この回答の相談
恐れ入ります、少しでも情報が有ればと思い投稿させて頂きました。
宅の三毛猫♀推定9才が昨年10月辺りから急に肝臓値が上がり始めました。1ヶ月でALTが200ちかくALPが100近くと急激な上昇をし、掛かり… [続きを読む]
みけっこさん (埼玉県/39歳/女性)
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