対象:住宅設計・構造

中舎 重之
建築家
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鉄骨系プレハブ住宅の基礎
鉄骨系プレハブ住宅は、木造の柱・梁の替わりに軽量鉄骨の柱・梁が存在していると考えて下さい。ですから、基礎は鉄骨用ではなく、あくまでも木造のスタイルです。まず上部構造の建家の耐震性能は、木造に比べてかなり高いと思います。問題は下部構造の基礎の話です。建築年代が昭和48年の住宅での基礎に鉄筋が有るか?無いか?の確率は50%です。まず無いとして考えます。基礎の高さが350mmでフーチングが無いとなれば、基礎補強を考えて下さい。炭素繊維の補強には反対です。土木ではコンクリートのボリュウムが十分で、せん断耐力に若干の不足があるので炭素繊維で補充しているのです。建築の基礎も高さもあり幅(フーチング)も十分ならば補強そのものが不要です。此処での十分とは、フーチングが厚さ150mm、幅450mmが現在の基礎にプラスして存在しているならばOKと言う意味です。基礎補強は建物の内部で厚さ250mm、幅600mm、鉄筋D13ダブルにして既存の基礎とアンカーにて接合されると良いでしょう。
以上です。 2014.5.14 中舎重之
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packmanさん (京都府/53歳/男性)
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