対象:経営コンサルティング
田邉 康雄
経営コンサルタント
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M&Aなどで経験をつむのかもしれません。
私は株式公開の専門家でもなければ、銀行出身社でもありません。しかしISOコンサルタントをした企業がたまたまその時期に株式公開を実施した経験があります。
また母方祖父は大きな銀行の頭取でした。それだけでなく現在親戚中が銀行勤務者だらけです。そして私は現在銀行と取引しています。
以上の経験から「岡目八目」的な回答を試みます。
「銀行には株式公開に関する情報が集中する」
ということが御質問に対する最初の回答です。
ではどんな情報がどうして集まるのでしょうか? 回答は、――。
―― 取引企業が、過去において移動した金額が分かる。
―― それを通じて、過去の業績が本物であったか偽装であったかある程度分かる。
―― 銀行は現在でも多くの企業のアキレス腱を握っている。
などなどです。
一方、プロジェクトマネージャー(PM)が務まる理由を聞いておられます。これに対しては私も、銀行出身者が(資質はあるとしても)日常業務だけでプロジェクト推進の経験を何処で積むことができたのか、知りたいと思います。
―― プロジェクトとは、「目的達成業務」です。一般に「プロジェクト」といえば、大規模な建設計画のことをいうようです。明治の「大土木工事プロジェクト」琵琶湖疏水というような使用がなされます。
―― PMには、強い意思と、深い洞察力と、実行力が求められます。資質も必要ですが、経験の積み重ねが必要です。
私は、三菱化学で20年間PMをしました。そしてPMになるまでの間に、プロジェクトの部分的担当者を10年間やってPMとしての経験を積みました。拙著「生涯現役エンジニア」の第四章に私のPM経験を開示しました。
もしかしたら、銀行の中に「M&A」などのプロジェクトがあり、それを幾つか担当している内にPMとしての経験を積むことが可能なのかもしれません。
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この回答の相談
株式公開の本をみると、銀行からの転籍者をプロジェクト・マネージャーとして株式公開業務が勤まるのはどうした理由からでしょうか。
ポプラさん (埼玉県/33歳/男性)
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