対象:新規事業・事業拡大
田邉 康雄
経営コンサルタント
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投下資本回収計画とリスクに関する回答が必要です。
田辺コンサルタント自身が、独立前に在籍した三菱化学においてエンジニアとして新商品開発に従事した際の経験を御披露します。
「投資金額が何年で回収できるか?」「リスクはどの程度か?」
と、経営陣は御質問します。これに対して回答を与えましょう。
―― そのためには「年次収益表」「損益分岐点 (BEP) 図」の2つを作成します。
年次収益表においては、変動費と固定費に分けます。変動費は原材料購入費が主体です。固定費は設備投資に対する減価償却費と操業のための人件費が主体です。
BEP図作成に当たっては、横軸に稼働率、縦軸に金額をとり、この表に「売上高線」「固定費線」「変動費線」を描きます。「固定費線」「変動費線」の合計が「コスト線」です。そして「売上高線」と「コスト線」の交差点がBEPです。
稼働率がこの点に達しないと、損失が発生するという点であり、これが「リスクは?」に対する販売面での回答となります。
「技術的リスクは?」
と、経営陣は不安に感じています。これに対する回答も準備しなければなりません。これに関しては、計数的な回答方法はありません。
―― 経営陣は、提案してくるエンジニアによる従来のエンジニア実績と、何にもまして人柄を見ます。
「真に会社のためを思って提案しているか?」
「自分の栄達のために場当たり的な提案をしているのではないか?」
と、疑っています。これがチェックポイントです。
私が身近に経験した提案方法に関しては、拙著「生涯現役エンジニア」69ページ「企業内エンジニアの育成 ― 良い例」と74ページ「同 ― 悪い例」の項を見てください。
「よい例」は私の例です。
私はこの道に30年間従事したプロですから、的確な指導が可能です。若いエンジニアに「もの作り日本」のための「日本のもの作り」を期待しています。初回メール相談は無料でさせていただきます。
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新規事業について良いアイデアが思い浮かんでも、それを企画書や事業計画書にまとめる段階で、頓挫してしまうことが多くあります。最後まであきらめずに魅力的な企画書をつくるには、ど… [続きを読む]
All About ProFileさん
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