もう一度矯正がしたいです。

東京の杉並で咬み合わせの治療を専門にしています。

大変お気の毒な状況ですね。
11歳から15歳まで4年もかけて治療をしたのにもかかわらず、満足な結果が得られなかったというのは一種の悲劇です。

しかしその原因が抜歯をして治療をしなかったからであると言い切ることはできません。

現状では抜歯をして治療をする抜歯矯正が全盛ですが、様々な弊害もできています。私の診療所には抜歯をして治療をした結果、とんでもない後遺症に悩まされている患者さんが大勢いらしゃいます。抜歯をして矯正治療をすると、よほどうまくやらない限り、咬み合わせが狂ってしまい全身的な身体の不調に一生悩まされることになりかねません。

そのような患者さんは見た目の歯並びは綺麗に治っているのですが、原因不明の体調不良や不定愁訴に悩まされ続けていてそれ以降の人生設計が立てられなくなっている人が大勢いらっしゃいます。

それ故心ある矯正医は、治療計画を立てる際にまず非抜歯で治療することができないかを考えます。あらゆる可能性を考えた上で、どうしても抜歯をしなければ治療できないという結論に達した時点でやむなく抜歯矯正に踏み切ります。

やむを得ず抜歯して治療するするということになった場合、上下左右の歯列の歯の数のバランスを考えて通常健康な小臼歯4本を抜歯します。これだけの大量の歯を失うということはそれ以降の人生に大きな影響を与えかねません。そのひとつが治療がとても難しい、顎関節症をふくむ全身の不定愁訴です。当研究所ではそのような患者さんを専門に治療しています。

審美的な満足のためにこれだけの犠牲を払わなければならないということをどう思われますか？

多分あなたの矯正治療を担当してくださった矯正医はそのことを考えて、多少審美的な不満が残っても非抜歯治療を選らばれたのだと思います。ただ説明が多少不足していたかもしれませんが。

今後の対応としては、今最も気になっている、右前歯が出ているところを部分的に改善する方法がないかどうかを何人かの矯正医に」相談してみたらどうでしょうか。
相談だけならどこの矯正医でも無料です。

ご好運を祈ります。

東京咬み合わせ治療研究所
安部井寿人