対象:新築工事・施工
吉田 武志
建築家
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基礎コンクリートの立ち上がりの天端ならしはセルフレべリング材
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栃木県宇都宮市で新築注文住宅とリフォームを設計施工する工務店ヨシダクラフトを経営しています。
基礎立ち上がりのコンクリートを打設した後。
基礎の天端(通常基礎パッキンが置かれる部分)は、水平になっていません。
これを水平にする作業を「天端ならし」と言います。
最近は、「セルフレべリング材」という流すと、自然に水平になる材料で行います。
セルフレべリング材を施工しても、基礎の立ち上がりは、何か所もクランクがあり長いので、完全に水平にすることは難しいのです。
セルフレべリングは、基礎工事業者が行います。
基礎工事完了後、大工が土台をセットする前に、
必ず、施工者は、基礎の天端の高さを確認する為のライン(墨)を基礎の側面に出します。
そのラインが基準線になって基礎の天端高さが水平になっていないことがわかるのです。
通常は、セルフレべリング材で平らにしても水平にはならないので、、大工が基礎パッキンをセットする前に、基礎パッキンの下に2ミリとか4ミリの高さ調整材料を置いて基礎パッキンの天端を平らとして、その上に固定する土台も平らとします。
土台が平らになっていれば、その上に建つ柱も垂直に建つので、「土台を水平にすること」が柱や梁が正確に建つ要点になります。
床版のコンクリートに勾配が付いているらしいですが、所定の厚さが確保できていれば心配することは無いと思います。施工者が気を利かせて行ったことが、かえって施主を心配させる結果になったということですが、心配ないと思いますよ。造り手に聞いてみてください。造り手と住まい手が十分にコミュニケーションをとることが大切だと思います。
評価・お礼
torichan さん
2014/07/23 15:52
ご解答ありがとうございます。
とても分かりやすいご説明感謝いたします。
心配ないようなので安心しました。
吉田 武志
2014/07/23 16:06
高い評価を頂きましてありがとうございます。
安心して頂けたようで良かったです。
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この回答の相談
基礎のベースコンクリートと立ち上がりのコンクリートの打設を別々にして、先日立ち上がりの枠が外れました。
雨降りの後、現場に行くと水たまりが出来ている所と出来ていない所がありました。
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torichanさん (埼玉県/33歳/女性)
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