収納力は幅が大事です

東京で設計事務所をやっております伊藤と申します。
ご質問拝見致しました。

収納につきましては、前面から取り出すことを考えますと、一般的にはかなりの部分は幅で収納力が決まってきます。奥行きが深くなると奥の物が取り出しづらくなりますし、高さについても高い所はやはり出し入れしづらいので、収納する物にふさわしい奥行きの収納が出来るだけ幅広く取れますと、たくさん物が入れられる訳です。

クローゼットとしてお使いの場合、奥行きは有効で60cmあれば十分ですので、90cmの収納をお考えの場合は残りの30cmは裏側から本棚や小物棚に使えるようにされることをお勧めします。
それでも幅1間の収納をお考えとのことですから、お一人分の収納としては半間のクローゼットと半間の本棚(小物棚)ということになりますね。

お嬢様たちは今後益々お洋服などの持ち物が増えていくことと思いますので、半間のクローゼットでは十分とは言えない気が致します。
クローゼット内のハンガーパイプを上下２段にすれば倍の収納力になりますので、高い所には季節外れの服を掛けておくという方法もあり、私の設計したお宅でもそうした事例はあるのですが、この場合ワンピースやコートなど長い服を掛けられなくなるので、部分的に１段の所を残したりすることもあります。
いずれにしても高い所は小さいお子様には使いづらいですね。

窓やドア、またべッドや机の置き方などとの兼ね合いにはなってまいりますが、もう少し幅が取れるようでしたらその方が将来的には安心かと思います。

ご参考になれば幸いです。