対象:海外留学・外国文化
「英語が上達する」とは?
カナダからアドバイスを書かせていただきます。
現在19名の日本の子供(12歳~18歳)までと一緒にカナダ・サスカチュワン州、大平原のど真ん中に滞在中です。
非常に先進的なEco Village という地球環境と共存する目的を持った人たちが集まって暮らしているところにいます。
この地にいるカナダの人たちは、ビジネスで成功したり、Artistであったり、法律家であったり、みんなユニークな個性を持った人たちで、母国語である英語のレベルもかなり高いです。
今夜も、2家族にdinner に招待してもらいワイワイと英語ならではの歓談を楽しんで来ました。 英語ならではの歓談とは、Critical Thinking を土台とした、”Why?”という好奇心にあふれた内容です。 話す内容が非常に深く、また深いだけでなくウイットに飛び、大笑いをしながら、”I disagree,” “Why?” “I don’t think so.” と意見を出し合います。 みんな、しゃべるしゃべる。 日本ではなかなか聞くことの出来ない会話です。
そんな話の中に入って来れることが「英語が理解出来る」ということです。
「英語が出来る」とは、何にでも好奇心を持ち、”Why?” を自問自答し、自分で考えたことを簡単な英語で明確に(ゆっくりでいいですよ)表現出来ること。 相手の話す内容に興味を持っていることをきちんと表情で現し、”Why?” の質問をたくさん出来ること。
自分からぐいぐい積極的に、英語を話す人たちの中に入っていくこと。 そして、たくさん質問が出来、相手の質問に具体的に面白く答えることが出来ること。 これが「英語が出来る」ということです。
多くの日本人留学生を見てきましたが、カナダの有名大学を卒業しDegree を取った生徒でも、みんながそこまでのレベルに到達するわけではありません。
かと思うと、初めてのカナダで12歳の日本の子供がホストファーザーと冗談を言い合い(非常に簡単な英語です)、どんどん英語の間合いを覚え、カナダの人たちに興味を持って接してもらいいっぱい話しかけてもらった結果、驚くほど英語のコミュニケーションがスムーズで出来るようになるケースもあります。
そんな生徒は、そのあとの英語の勉強の仕方がまったく変わります。 もっともっと色んな知識を深め、次にホストファーザーに会った時には、深い話が出来るような内容の準備をして行くようになります。
補足
英検1級など、英語力の目安にはなりません。 辞書なしで書けるエッセイも、その中身が問題です。 英語圏で認められるエッセイを書くためには、まず内容が問題です。
そこでアドバイスです。
留学中は自分から積極的に周りに入って行きましたか? 学校でも留学生仲間で固まっていることなく、地元の学生の中に飛び込んで行きましたか? ホストファミリーとの毎日も、自分から”Can I help?” を武器に、まずは相手の立場で考えて話しかけてみましたか?
もし、上記のことがうまく出来ていないのなら、帰国してからの本当の意味の英語の勉強を始めるための準備として、ぜひ頑張って英語の日常の中に飛び込んで下さい。 そうすれば、あなたの残り3か月は大きく変わりますよ。
Good Luck!
回答専門家

- 大澤 眞知子
- ( 英語講師 )
- Super World Club 代表
Be Bilingual
カナダ在住。カナダからオンライン講座カナダクラブ提供。留学生へのアカデミックサポート(エッセイ指導)留学希望生へのアカデミック準備 (Reading, writing, エッセイ基本)Critical Thinking指導、最新の理論に基づくBilingual Education特別提供中。
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この回答の相談
残りの高校留学生活の過ごし方に悩んでいます。
自分の中では英語の上達をもっと期待していたので焦っています。
今の時点で英検2級は簡単だと思いますが、
準1級は厳しいと思い… [続きを読む]
supersuperさん (兵庫県/17歳/男性)
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