対象:心の病気・カウンセリング

石川 裕理
心理カウンセラー
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「強い愛」が必要です
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tigerさん、はじめまして。臨床心理士の石川です。
私は、多くの依存症者が通院する精神科クリニックに勤務しています。
弟さんの状況、またご家族の状況も深刻なのですね。なんとか家族皆に幸せになってほしいtigerさんのお気持ち、お察しします。
まず弟さんのギャンブル依存症ですが、「ギャマノン」という自助グループをご存知でしょうか。 HPもあります。http://www.gam-anon.jp/
もし、弟さんご本人が行く気がなくても、ご家族がご相談することによって、ギャンブル依存症者への対応方法がわかると思います。
また、ギャンブル依存や債務依存(借金に依存することです。弟さんは、これも当てはまると思います。)者に対し、よかれと思ってお金を渡すことは、依存症を悪化させるだけになります。借金の返済を肩代わりするのもいけません。
すべての依存症者に共通に必要な、回復への第一歩は、「底つき体験」と言います。
これは、家族を含めて全ての周囲の人々から見放され、金銭的にも、自己破産を含めて、もうどうにもならなくなり、ホームレスになるか生活保護を受けるか、というような状況まで、追い詰められること、です。
自分の人生が、もうどうにもならなくなった、誰も助けてくれない、と追い詰められて初めて、依存症者は回復へのスタート地点に立つことになるのです。
つまり、ご家族としては、「愛するがゆえの突き放し」が必要になります。これを、私の周囲では、「強い愛(タフ・ラブ)」と呼んでいます。
ところでtigerさんは、「私の分まで、人間らしい生き方をしてほしい」と弟さん(とご両親)の幸せを願っていますが、tigerさんご自身の人生は、幸せでしょうか?
弟さんの件が片付かなければ、幸せになれない、と感じるでしょうか?
大切なご家族ですから、それももっともです。
でも、もしも、ご自身が幸せでないと感じるのでしたら、tigerさんご自身が
どうしたら幸せな人生を手に入れられるか、ということが、
私には、大切な問題だと思えます。
少しでもお役に立てますことを願っています。
また、tigerさんの幸せをお祈りしています。
評価・お礼

tiger さん
2012/05/17 06:14
自助グループの存在は存じています。
底つき体験の事も知ってはいますが、どの親御さんでもそうだと思いますが、突き放しはそう簡単に出来る事ではないと思いますし、それが出来たら皆さん悩まないのではないでしょうか?それ程難しい問題の様に思います。
それと、私の分まで幸せになって欲しいというのは、私自身の病気がもう治らない病気なので、そういう意味で発した言葉です。まぁ、凄く幸せかどうかは分かりませんが、人並みには暮らせているので良い方なのかもしれません。
専門家の方のご意見は、説得力があると思っています。ご意見を心に留めながら今後どうしていったら良いかを、本気で考えていきたいです。
有難うございました。
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