対象:心と体の不調

牧野 俊浩
音楽家
100
耳には蓋がありませんから
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はじめまして、こいち様。
難儀な問題ですね。人間がもっている根源的な恐怖は「落下すること」と「音」だそうです。
私は「音楽セラピー」を専門にしている音楽家です。音の力、更に絞り込むと「歌の力」で社会貢献をしています。
そういう立場で言うと、こいち様には何もアドヴァイスを差し上げることができないかもしれません。
耳は一日の中でも最初に目覚め、最後に眠る器官です。
太古から、人間の安全確認のために酷使されつづけてきたわけですね。
闇夜を想像していただければご理解いただけると思います。
更には、目のように閉じるという蓋がありません。
ならば、自分で蓋をつけるしかありません。
若者たちの使用しているヘッドフォンやイヤーフォンは、外界の音を遮断する目的といえるかもしれません。
ささやかなアドヴァイスとしては、この方法で慣れていくしかないのかなあ。
こいち様の好きな音楽はありますか。
それを流している時は大丈夫ですよね。
耳の機能というのは、同時に二つの音は聴けないのだそうです。
選択をして聴いているということ。ハーモニーというものも、一体化しているから一つとして認識しいるのでしょう。
自分の好きな曲でやわらかな曲を選んで,ヘッドフォンなどで耳元で流しながら遮音しつつ自分の音世界に没頭するというのはいかがでしょう。
耳には蓋がないという生体的事実を受け入れながら、なるべく自分の世界を守る。
こんな事しか申し上げられません。
もし原因が精神的なことに由来するのでしたら、私が「音楽セラピー」のレッスンでお伝えしている「呼吸の仕方を変える」というのもいいかもしれません。私のブログの記事で「エイトフォーの法則」という呼吸法をお伝えしています。
ゆっくりとした曲で歌詞のないもの(例えば環境音楽というジャンル)を流しながら、呼吸を整えてゆくことで、多くの方が精神的なやすらぎを得ておられます。
詳細は私のブログをご参考に。
http://ameblo.jp/syaonken
「社会を音楽化する人」というブログです。
聴覚が敏感であるというのも、逆にやっかいなものですね。
音楽家にはうらやましい才能ですが。
ご参考になりましたら。
評価・お礼

こいち さん
2012/04/02 16:09
牧野先生音楽のジャンルについて教えていただきまして有難う御座いました。
自分にあった家事がはかどる音楽を見つけて家に居る時は、リラックスしたいと
思います。

牧野 俊浩
2012/04/04 10:58
こいち様
回答が中途半端なものになってごめんなさい。
追加して、私の考えている「呼吸法」の実践のときに推奨している楽曲をお伝えしておきます。私の著作「声みがき術」からの引用ですが、ご参考になれば。
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トレーニングをする時に、柔らかな響きをもつ、ゆったりとした音楽を流しておくのも呼吸を深めるためには有効です。
言葉を伴わない楽曲がいいでしょう。言葉があると左脳はその言葉を聞き取って意味づけようとしますので、却ってリラックスできないことになります。
全く理解のできない国の言葉で歌われている曲なら、まだ良いかもしれませんが。
お勧めとしては、アンビエントミュージックと呼ばれる環境音楽。
作曲家としては、ブライアン・イーノやロジャー・イーノなどのものを私は好んで利用します。クラシカルなものでは、環境音楽の始祖といわれるエリック・サティの曲もいいかもしれません。
私がトレーニングによく利用するのは、
「鏡面界」 作曲:ブライアン・イーノ
「ヴォイス」 作曲:ロジャー・イーノ
「スティル ウェイ」: 作曲: 芦川 聡
「しずくたち」 作曲: 高野 昌昭
「天界」 作曲: 喜多郎
などです。
1980年代初頭の環境音楽が多いので、手に入れるのは少し難しいかも知れませんけど・・・・・・まあ、ネット検索の手もあるとして。
ただ、今あげた曲に特別な力があるということではなく、ゆるやかで、ぼんやりした映像をイメージさせるものなら、あとは趣味でお選びになっていいでしょう。
あまりはっきりした拍子感がないもののほうが、ビート感にとらわれなくていいです。
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この回答の相談
隣の家の音、通行する子供の声がとても気になります。
車のドアを閉める音や、子供の少し大きい声にはしばらく心臓が
ドキドキしてしまいます。
子供の通行時間は怖くて何も手につきません… [続きを読む]
こいちさん (長野県/33歳/女性)
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