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対象:住宅資金・住宅ローン

松永 文夫

松永 文夫
ファイナンシャルプランナー

3 good

変動金利はこれからどうなるでしょうか

2011/12/21 09:50
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5.0
)

kinochiさん、こんにちは。
FPコンサルティングオフィスの松永です。

今後の金利上昇が不安とのことですが、金利が上昇する要因としては主に二つ挙げられます。
一つは景気回復による現在の金融緩和(低金利政策)の解消、そしてもう一つは日本の信用不安が起こる(日本の国債の買い手がいなくなる)ことです。現在のギリシャやイタリアのような状態です。

北朝鮮問題や中国のバブル崩壊懸念は、どちらかと言えば低金利の期間が長くなる要因になると思います。世界的な景気悪化でリスク資産(株式等)から安全資産である国債に資金が向かうからです。
但し、これは程度問題です。これらがとんでもなく大きな問題となった場合は、同じアジアの国である日本の国債が売られ、金利が上昇することになるかもしれません。
※中国のバブルが崩壊するか否かは見解が分かれています。むしろ中国は軟着陸できるという見方のほうが多いと思われます。・・・念のため。

ところで、銀行から変動金利への切り替えを勧められているとのことですが、それは銀行のセールストークです。借り替えたときのメリットが大きく出ますから、お客さま個々の状況など関係なしに変動金利を勧めてきます。

私たちは低金利に慣れてしまっていますが、金利の変動リスクは侮らないでください。
金利が上昇しても返済には特に困らないという余裕のある方であれば、変動金利にして金利リスクを取っても良いでしょうが、そうでない場合は危険です。

kinochiさんの住宅ローンの残存期間や金額、収入、所有資産等が解りませんので何とも言えませんが、変動金利と固定金利のミックスにする等、慎重に検討してみてください。

よく「金利が上昇する前に固定金利に切り替えればよい」という方がいますが、そんなに簡単なものではありません。金融商品は将来を見越して値付けされていくからです。

以上、参考にしていただけましたら幸いです。


FPコンサルティングオフィス  代表  松永 文夫
http://www.fp-consul.jp/

国債
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評価・お礼

kinochi さん

2011/12/21 23:33

松永様
丁寧な解説ありがとうございました。金利上昇の仕組みや他国の情勢に伴う日本への影響など、これまで全く理解できておらず、周りからの情報に振り回されてばかりでした。補足を付け加えさせていただきましたが、今回の借り換えには他の物件について好条件をつけてもらうための銀行からの提示なので、変動のリスクとあわせてもう一度検討してみます。

松永 文夫

松永 文夫

2011/12/22 01:17

評価をいただきありがとうございます。
住宅ローンの借り換えを条件にするという銀行の姿勢は如何なものかと思いますね。
とにかく金利の選択は慎重にしてみてください。

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この回答の相談

変動金利はこれからどうなるでしょうか?

マネー 住宅資金・住宅ローン 2011/12/20 23:45

住宅ローンの借り換えを検討中です。

変動金利で0.975を提示されており、銀行員の方から「これから先、急激に上がることはないだろうから大丈夫だと思います」と言われ、借り換えを… [続きを読む]

kinochiさん (長崎県/35歳/女性)

このQ&Aの回答

考え方です 森本 直人(ファイナンシャルプランナー) 2011/12/21 14:24
住宅ローンの借り換えについて 渡辺 行雄(ファイナンシャルプランナー) 2011/12/21 09:58

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