治療の流れ

ままぷ様
こんにちは。本郷壱岐坂矯正歯科の大原です。

出っ歯と叢生の一般的な流れは、簡単に言えば・・・
１、上下歯列のデコボコをほどく
２、抜歯スペースを使って、前歯を後ろへ移動させる
です。

ご質問からすると、抜歯は上下左右4本、あるいは上顎の2本のみかと思われます。歯列のデコボコは大体、半年から1年でほどけるのではと思います。出っ歯治療のメインの作業は、抜歯したスペースを使って、上顎前歯を後方へ移動させることです。これからその作業に入るのではないでしょうか。基本的に、前歯を後ろに入れると言う事は、奥歯と前歯で綱引きをするイメージで考えて下さい。当然、奥歯の方が歯が大きいため、前歯の方が負けて、どんどん後ろへ動いていくというしくみです。ただ、奥歯も多少は前へ動いてしまう事がありますので、少しでも奥歯の前方移動をさせないように、ヘッドギアを使って奥歯の手助けをするのです。あとは他の先生からもありましたようにインプラントアンカーを使用する事もあります。インプラントアンカーは直接奥歯のあたりの顎骨に杭を打ち込んで、その杭と前歯で引っ張り合うので、奥歯には一切力がかかりませんから前歯だけが効率よく動くというしくみです。

通常、抜歯は第一小臼歯を選択します。歯の幅はおよそ8mm。この距離を少しずつ前歯を後ろに動かしていくのです。力加減や使用する装置などで多少の前後はあるかと思いますが、1年は見た方がいいかと思います。左右でも動き方が違いますので、そのあたりのコントロールも含めて、やはりトータルで2年以上かかるのが一般的ではないかと思います。私が判断するのもどうかと思いますが、現状はスムーズに進んでいるのではないかと思います。

治療後に本当に矯正をしてよかったと思える事を心よりお祈り申し上げます。
矯正医としてそれが一番嬉しいことですので・・・お大事に。

本郷壱岐坂矯正歯科　　大原輝久

月々2万円で始める矯正治療プログラム
http://www.ikizaka.jp