対象:住宅設計・構造
吉田 武志
建築家
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住宅建築は受注産業ですから、一般常識とちょっと違うのが現実です。
こんにちは。栃木県宇都宮市で工務店を経営しているヨシダクラフトの吉田武志と申します。主に設計施工で住宅を造っています。
質問を読みましたところ、設計者が図面を描く段階で気づくべき所だったと思います。
施工者も、もっと早めに気づいて設計者に連絡し、現場で施主、設計者、施工者の3者で打ち合わせをして対応すべきでした。
しかし、誰でもミスはあるものですから、3者で建設的に考えたほうが、物事は上手く進みます。このミスを最小限に抑えた住宅がハウスメーカーに代表される既製品を使った工業化住宅です。しかし、全く同じ住宅は1軒もないことから、業化住宅でもミスはなくならないようです。
費用の負担の話ですが、一般常識に照らし合わせて考えれば、設計者が負担すべきですが、
住宅建築は受注産業ですから、一般常識とちょっと違うのが現実です。(受注産業の業態では他の業界でも当然なのかもしれませんが)
設計者がお客さんから直接受注した場合、設計者はお客さんの代理人として、施工者の選定や現場監理を行う立場にありますので、施工者に対して優位性を保っているのが現状です。
分かりやすく言うと、工務店は設計者の下請け的立場になります。
今回の場合の費用負担がどうなるのかはわかりませんが、設計者が立場を利用して工務店に
費用負担を強いるということも何度かきいたことがありますので、そうならないといいなと思っています。ご自分から打ち合わせを申し出る設計者さんですから、そうならないと思います。
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かまくらそだちさん (神奈川県/32歳/女性)
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