対象:人材採用
回答数: 4件
回答数: 3件
回答数: 3件
田邉 康雄
経営コンサルタント
4
基本的人権を尊重しつつ実施する必要があります。
katsu145様
まず''適性検査''という言葉の意味を確認します。学力を試すための「筆記試験」ではなく、いわゆる「''適正検査''」のことを意味しておられることを確認させてください。その上で回答します。
''適性検査''を実施する際は、注意すべき点が2つあります。
1) 検査目的以外に使用していないか?
2) 専門的知識のある人が実施しているか?
''適性検査''は、職業指導における「適職判断」「職場配置」「職場適応」のための参考データを得るものです。ですから検査結果で選考する場合は、合理的な実証データを必要とします。
―― 社員の人事考課であれば、一定期間の実績があり、もしも誤差がでたとしても次回の効果の際に是正ができます。しかし採用選考は一発勝負です。慎重に実施しないと問題を起こす危険があります。
―― 適性そのものが大きな意味を持つ職業では適性検査結果で選考することが社会的賛同を得られます。例えば航空機パイロットでは、身体の特性 (視力、聴力、敏捷性、水平感覚など) を測定して選考しても、だれも文句はいいません。
しかし色を判別する職業でもないのに、色弱であるという理由で不合格にした場合、社会的賛同が得られるでしょうか? 以前は、化学分野の職業は色弱者を不合格としていました。しかし今は違います。化学分析手法が進歩した結果、色で判別することが重要ではなくなったのです。それにも増して社会的賛同が得られなくなってきたのです。
―― ''適性検査''の結果で採用選考をする場合は、以上のようなことを充分に配慮しないと、「基本的人権」の侵害となる恐れがあります。差別のない正しい採用選考をしてください。このことを社長にお伝えください。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
中途採用面接の適性検査は、合否に影響させるべきか?
社員10名ほどのインターネットサービス会社で、兼務の人事を担当しているものです。
自社の恥をさらすようで恐縮で… [続きを読む]
katsu145さん (神奈川県/29歳/男性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A