対象:住宅設計・構造
遠藤 泰人
建築家
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束は不要です
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寒冷地のことに特に詳しいというわけでは無いのですが、常識的なことなので回答差し上げます。
30年くらい前は北海道では水道管が室内にむき出しで、天井からおりて来ていて、寝る前には水抜きをして水道管が凍らないようにしていましたよね。それでも寝ていると布団の襟元が寝息で凍ったりしていました。
そんなひどい住環境でしたが、現在では寒冷地型住宅も完成されてきて、東京などより室内の温熱環境は数段優れたものになってきています。同時に様々な検討がなされ、いろんな意味で北海道のスタンダードは東京より数段レベルが高いと考えて良いと思われます。
今回は1階の床を、東京で言う2階の床と同じように考え、大引き無し、束無しで、床梁を設けているのだと思います。
束を設けますと、床下の地面が凍った場合、地面が持ち上がり(凍上と言います)当然束も持ち上がり、床がゆがみます。寒冷地の常識です。(勿論他の工法もあるでしょうが) 私の経験でも、八ヶ岳あたりでも束は設けません。
ちなみに基礎も、土が凍らない深さまで下げます。
今回はお知り合いの大工さんが、寒冷地のことをよく知らずに発言なさったと考えて良いと思います。
束は不要です。
梁の大きさ(105×180)はどれだけの間隔で梁が支えられているかによって違いますので、また別の話ですが。
参考になさって下さい。
評価・お礼
おとー さん
関東と北海道では、建築方法が違うんですね!?分かりやすいアドバイスを頂き安心しました。
ありがとうございました。
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この回答の相談
近々、北海道にて新築住宅を着工する予定で、このあいだ詳細な図面関係を貰いました。
この図面を知り合いの大工さん(東京地区在住)に見てもらったところ土台に「束」がない事に疑問を持たれました…。
… [続きを読む]
おとーさん (北海道/44歳/男性)
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