対象:住宅設計・構造
売建新築の断熱材について質問させてください。
東京23区内狭小地(13坪程度)にローコスト住宅を新築予定です。
工務店から提示された標準仕様では、床下A種スタイロフォーム30mm、壁および天井 グラスウール10K75mmとなっています。
ワンランクアップすると壁と天井14K140mm、追加費用20〜30万円程度だが、体感的にはさほどかわらないのでお勧めしないといわれました。この程度のランクアップでしたらさほど断熱効果はあがらないのでしょうか。予算面で制約があるため、標準仕様かワンランクアップ
がの選択にせざるを得ず、アドバイスをいただけましたら幸いです。
awaayaさん
(
東京都 / 女性 / 36歳 )
回答:1件
断熱材と断熱サッシ
はじめまして
建売住宅の場合は仕様が限られたりするので、施主様側の選択肢が難しくなりますね。
断熱材に関しては建築基準法では基準がありません。
もし、フラット35を利用する場合の基準として、断熱工事(断熱等級2相当)は10kグラスウール(A-2)を使用した場合の外張・内張工法での必要厚さは
壁 30mm以上
屋根・天井 40mm以上
なので、こちらは標準仕様でもクリアしてますね。
※東京の断熱地域区分は5又は6地域になります。
フラット35S(金利Bプラン・省エネルギーに関する基準)を利用する場合の基準(断熱等級4相当)としてA-2のワンランク上の16kグラスウール(B)を使用した場合の外張・内張工法での必要厚さは
壁 80mm以上
屋根・天井 180mm以上
なので、140mmでは壁はクリアしてますが天井は足りない数値ですね。
住宅の断熱に関しては、壁・床・屋根・天井の断熱性だけでは不十分で、熱の損失はサッシ窓が大きくなります。
個人的には工務店さんが言うように、断熱材をアップするのではなく、断熱サッシ・low-eガラスなどにお金をかけたほうが効果覿面です。
高気密高断熱にする場合は、スキマを塞ぐウレタンフォームなどを葺く必要性もありますが、ローコスト住宅の範疇ではなくなりますので、サッシや玄関ドアを再検討されてみては如何でしょうか。
ご参考になれば幸いです。
回答専門家

- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
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