対象:住宅設計・構造
この度愛知県北部に新築住宅を建てる事になりました。
そこで外壁はガルバリウムで決定の予定なのですがその下地について質問させて頂きます。
先日申請書?を頂いたので確認してみたところ、下地に石膏耐水ボードとなっておりました。
本来石膏ボードの使用目的は室内用であり、下地、防水ボードとはいえ室外に使用する事に不安を感じております。
水分に弱い石膏ボードで何十年後には中がボロボロという事にはならないのでしょうか?
職業柄水分を含んでボロボロになった石膏ボードも見た事もあります。
ダイライトや他に何か石膏ボードの代わりになる物があれば教えて頂けないでしょうか。
またガルバリウムの外壁にベストな断熱材も教えて頂ければ幸いです。
かっちきちさん ( 愛知県 / 男性 / 35歳 )
回答:2件
吉田 武志
建築家
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ガルバリウム鋼板の下地及び断熱材は何が妥当なのかについて。
栃木県宇都宮市で注文住宅とリフォームを行う工務店ヨシダクラフトを経営しています。吉田ともうします。
外壁材にガルバリウム鋼板を使う場合、火災に対する壁下地の仕様が法律で定められています。室内側より外に向かって、石膏ボード、柱、ダイライト(又はモイス)、透湿防水シート、通気層、ガルバリウム鋼板外壁材という順番になります。柱間にグラスウール断熱材(又はロックウール断熱材)を充填するというのが、法律で決められた仕様です。当社では、手に入りやすいという理由で、準不燃材兼耐力面材としてダイライトを、断熱材としてはグラスウールを使っています。
ガルバリウム鋼板外壁材+準不燃材料(ダイライト、モイス)とした場合の断熱材の種類が、法律でグラスウールかロックウールと決められているのは、火に強い断熱材だからです。ウレタン等の発砲系断熱材や羊毛等の自然素材系断熱材は、単体では火に対して弱い為、ガルバリウム鋼板外壁材の断熱材としては法律で認められていません。
ダイライトは、準不燃材でかつ耐力面材なので、1つの材料で2つの要素をクリアできる材料です。準不燃材でかつ耐力面材なのは、現在のところ、ダイライトとモイスしか無いようです。ダイライトとモイスは湿気にも弱くないので、外壁下地として適していると思います。法22条区域で求められる準防火性能であれば、ダイライトは準不燃材料の認定を受けているので、告示1362号に記載の準不燃材料下地に亜鉛鉄板張り(ガルバリウム鋼板)という仕様を当てはめることができます。
ガルバリウム鋼板について。http://yoshidacraft.net/%e8%87%aa%e7%84%b6%e7%b4%a0%e6%9d%90/%e3%82%ac%e3%83%ab%e3%83%90%e3%83%aa%e3%82%a6%e3%83%a0%e9%8b%bc%e6%9d%bf%e5%a4%96%e5%a3%81%e6%9d%90/
中舎 重之
建築家
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外壁材:ガルバリウムの下地
外壁材:ガリバリウムの下地にダイライトを採用するのは、賢明な選択と思います。
ダイライトが耐力壁の性質が高く、建物の耐震性の向上に大きく寄与します。
石膏ボードは室内側の下地材で使用して下さい。 外壁側での使用はNGです。
断熱については、外壁側にタテ胴縁にて20~30mm前後の通気層を設けることが特に大事です。
断熱材の厚さは柱のサイズに合わせてキッチリと充填して下さい。
換気フードの取付には、注意が必要です。ダクトを外壁面まで出して、
パッキン付きのフードを採用すべきでしょう。
以上です。 2014.11.25 中舎重之
(現在のポイント:-pt)
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