対象:住宅設計・構造
石塚 和彦
建築家
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高気密・高断熱化のメリットは。
初めまして。石塚和彦アトリエ一級建築士事務所の石塚と申します。
住宅の性能については、とても難しいですよね。不安もいろいろあるかと思います。。
御質問の件、快適さの感覚は千差万別でとても難しいのですが、参考になればと思いご回答します。
とても単純に分かりやすく言うと、
断熱性能・気密性能の低い家は、冷暖房のエネルギーが外に漏れやすく、省エネルギーでないということになります。また、室内には温度ムラができやすく、不快感や結露の原因にもなります。
次世代省エネ基準のように、高気密・高断熱化し計画的に換気することで、
どの部屋のどの部分でも温度差が小さくなり、不快な冷気などを感じることがなく、全室冷暖房でも少ないランニングコストで快適にすごしやすくなるのです。
また、壁体内の結露を防ぎ、建物の耐久性を上げることにもつながります。
業者の方のお話は、いろいろな事を総合的に判断しての話だと思いますが、もう一度、詳しくお話を聞いて相談してみてから判断されるとよいかもしれません。
日本の住宅は、次世代省エネ基準でやっとアメリカ並みの水準に追いついたと言われています。
それでもドイツなどの西欧諸国に比べると、まだまだ及ばない水準です。
断熱材や窓の性能をアップする費用は、家全体の建設費のうちの数パーセントです。
また、断熱材や窓は機械設備に比べれば耐久性があり、新築時の性能は長期間保たれます。
alfa115さんがお住まいの温暖な地域では、冷暖房エネルギーは住宅全体のエネルギー消費量の2割程度と少ない割合ですが、冷暖房費が減って、長期的なトータルコストに大きな差はないのではないでしょうか。
なにより、将来にわたって環境に配慮した家にすめることのメリットは大きいですよね。
御参考になれば、幸いです。
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この回答の相談
家を建築しようとしているものです。
不勉強ながら、家なんて今作れば一様に快適だと思ってました。
こういう基準があることを最近になって知りました。
今現在は新省エネ基準の住宅の設計で… [続きを読む]
alfa115さん (愛知県/36歳/男性)
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