部下が過労で倒れ、いつかはわからないがしばらく出てこられないとする。
あなたは何を考え、どういう準備をするだろうか?
まず、周囲がどうなるか・・・いくつかパターン抽出をしてみよう。
□ 多くの仕事をさせる組織に不満を抱く
→カス社員です。鬼の首を取ったように大騒ぎをするでしょう。
□ 同情するが何もしない
→ゴミ社員です。「かわいそ~」と騒ぐだけ。そんなアナタがかわいそう。
□ 出てくるまで何もしない(ただ待つ)
→イマイチ社員です。自分の仕事に影響が出るのが怖い。なので何も言わない
何もしないという利己利己社員。
□ 健康管理に注意しようと呼びかける
→普通の社員です。過労の原因を自己管理に向けるのはある意味正解。
□ いないものと割り切って、仕事の分担を提言する
→いい社員です。お客や組織が見えている
ざっと挙げるだけでこんなくらいのパターンが渦巻きます。
そんな周囲を尻目にあなたは何をすべきか?
普通の社員以上のことをしましょう。
あくまで倒れたのは自己管理。倒れろと言う指示をするはずがないので、
どんな激務であったとしても、倒れるまでに自分で判断せねばなりません。
それを前提に、お客様に迷惑を掛けないように日常がいつもどおりに
回転するように、仕事の分担をしたりしっかりと指示をします。
「できる?」と聞いてはいけない。「できない」と返されては元も子もない。
「やれ」でいい。
人の尻ぬぐいを嫌がるヤツも出てくる。いわゆる何もしたがらないイマイチ
社員からカス社員のゾーン。
そんなやつにはこう言ってあげよう。
「じゃ、オマエが倒れたら同じことをしてあげられないな。」
「いま、誰が困っているか・・・休んだヤツだ。そしてお客様を不安にさせている
そのためにやれ。オマエの身勝手は知ったこっちゃない」
「休んだヤツが復帰したら、オマエだけ何もしなかったと伝えておくよ」
こんなもんでいいでしょう。
それでもやらないヤツはそれでよし。無視するのみ。
とにかく、管理者は段取りと準備に徹して欲しい。自ら実務をかぶっては
いけない。
冷静に判断するために、自分以外の人員に割り振ることを考えよ。
倒れた部下が、重病ならあなた自らお客様に連絡をするのも手だ。
上長からの連絡はお客様も安心する。
そういう対応がお客様の信頼を勝ち取るのだ。
管理者よ・・・衝撃に備えよ。準備を怠るな。
このコラムの執筆専門家
- 辰巳 いちぞう
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- 株式会社SGOソリューションズ
今すぐやれることから、企業のリソースを活かした営業支援を実行
営業支援(戦略・戦術の設計から実行・検証)を切り口に、人材の成長と強い組織づくりのトータルソリューションを提供しています。提案や研修という行為をゴールにするのではなく、実行後の「成果」に徹底的にこだわり、企業の成長をバックアップいたします。
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