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閲覧数順 2024年05月04日更新

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内向き日本男子症候群

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迷子になった日本の教育

14% 対 28%

昨年日本を出国した20~24歳の日本人男性の割合対、女性の割合です。

(12月14日付日経新聞より)



内向き内向きと、この小さな国に「ひきこもり状態」になっているのは「日本男子」らしいです。

特に2000年代以降、この傾向がますます強くなり「日本男子ひきこもり症候群」が起こっています。


カナダへの正式留学を長年お世話しています。

短期でカナダの社会を実体験するプログラム、「カナダの小さな町でボランティア」プログラムも実施しています。


確かに、カナダの大学・高校への留学生は2000年を境にぐ~んと男子の数が減りましたね。

ホームステイプログラムも、毎年女子の方が多勢です。


なぜ、日本男子はひきこもってしまったのでしょう。

新聞は「国力が落ちた印」だと嘆いています。

「仲間となんとなくつながっていられる居酒屋のある日本」から出られないのが日本男子だそうです。

「自分の国で自分の仲間といるのが居心地いいんだ」そうです。


私自身の日ごろの観察と一致点がありますね、その分析は。

「居心地のいい日本から出て冒険すること」に恐怖心を持っているのだと思います。

ただ、面白いことに、男子は一斉にその「怖いからひきこもる」心理に入る要素を持っていますが、ある一部の女子は「冒険」に免疫力を持っていると思います。


その観察とは?


Super World Club オフィス/今治教室は、JR四国今治駅にありますので、毎日高校生のグループを多く目にします。


女子は3人のグループが圧倒的に多いです。

声だかにしゃべっているのは必ずそのうちの一人だけ。

あとの二人の役割は、「きゃらきゃら笑って受けたふり」「黙ってうなづく」。


このパターンがほとんどです。


今まで勇気を出してカナダに向かった女子は「声だかしゃべり」「きゃらきゃら」「うなづき」のどのタイプだと思いますか?


以外なことに「うなづき」の割合が絶対的に高いです。


「声だかしゃべり」さんは、英語での「しゃべり」に恐怖感があるのかも。

日本語のように周りがずっと聞いてくれる英語力など、自分には無理だと本能的に感じているのかも。


「きゃらきゃら」さんも同じ。

英語でのコミュニケーションには「ただ笑うだけ」の人は必要ないことを、これもまた本能的に知っているのかも。


「うなづき」さんは、何語であろうとも同じですから、気楽に異なる言語圏に飛び込んでいけるのかも知れませんね。

英語圏に一番なじめるのも、このタイプです。


「留学したい!」と騒ぐわりには「声だかしゃべり」さんは、結局「日本の大学を経験したい。。。」とか何とか理由をつけて、日本での自分の地位を守る選択をすることが多いです。


「きゃらきゃら」さんは最初から「留学」を口にすることはないですね。

コミュニケーション自体に向いてないことをよく知っているみたいです。


「うなづき」さんが頑張ると、ほら3分の1、最初の数字28%に近い割合の日本女子が「外」に出て行く状況がよく見えて来ます。

ぴったり!


さて「困ったちゃん」の男子。


見かけるグループは女子より大きく、5人~8人くらいが通常です。


話?

あれは話ではなく、単なる「発声」だと思います。


内容はなく、生物的な欲求を単語で叫んでいることが多いです。

「腹減ったぁ!」「トイレ行きてぇ」

または意味不明の単語が飛び交います。

「わぁ」「なん?」「お前~」「わっはっは」


でもなぜかグループ内では通じているみたいですね。

それが「仲間といる心地よさ」なのかな?


もちろん、英語になるとそんな「発声」や意味不明の「音」ではコミュニケーションは出来ません。

そこに本能的な恐怖を感じていることに、日本男子の「内向きひきこもり症候群」の原因があるような気もしてきます。


自分で文章を組み立てて話さなければいけないことへの「本能的恐怖」と「自分の身を守る行動」とか原因だと思えます。


そんな「日本男子」の中でも、たまに「ストーリー」を自分のことばで語れる子に出会います。

特に私が教えているクリティカルシンキング思考法では、「ストーリー」を語らなければいけないことが多いです。


その中でぐいぐい頭角を現してくる「日本男子」はみな「ストーリー」を創造し語れる子たちです。

決して多くはないですが、確かにそんな「日本男子」は存在します。


割合で言えば14%くらいでしょうか。


あ!!


そんな稀な能力を持った「日本男子」を、ど~んと外に出すのも私の使命だと感じているこの頃です。


Just Go, Boys!!

******************

 カナダの小・中・高校の教育課程を基にした指導をしています。
クリティカルシンキングの基本が出来た生徒は「カナダの小さな町での留学・ボランティア」で自分本来の能力を発揮中です。
Super World Club(大澤眞知子、Robert McMillan)  

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カナダにいらっしゃい!

カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。

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