こんにちは。ファイナンシャルプランナーの上津原と申します。

　現在私が仕事で使っているノートパソコンのOSであるWindows　Vistaのサポートが、4月11日に終了します。そのため、ここ最近は、家電量販店やネットでパソコンの価格を調べていました。今は決算期末バーゲンがあり、パソコンが欲しい方にはよい時期です。

　例えば、半年前におよそ１４万円していたＴ社製超軽量パソコンが69,800円

と半額になっており、その値下げ幅には驚きました。でも、冷静に考えてみると、前の価格がパソコンの持つ性能に対して割高だったのかもしれません。

お金のアンカリングとは？

　前に出された価格によって、後の価格の価値観がゆがめられてしまうことを「アンカリング」といいます。

例えば、株式を購入する場合を考えてみましょう。

　はじめは一株100０円で購入したとします。その株を追加購入しようかなと思っているうちに一株1050円になったとします。あなたはこの株を売りますか？追加購入しますか？

　間違いなく今後の値動きは上昇するという確信があれば、以前購入した時より高い値が付いたとしても、買う決断ができるはずです。でも、できれば前に購入した金額より安く購入したいと思いませんか？そう思っているうちに買うタイミングを逃してしまうということは、しばしばあります。

他にも．バブルの時に高値が付いた土地を、

なかなか手放せないという地主様によくお目にかかります。

周南市の中心地は、バブルの時に坪200万円以上の価値があり県内で最も地価の高い場所でした。最近地価が上昇しつつありますが、それでも当時の1/5です。有望な投資先があるとか、急いで借金を返済する必要があるといった場合、妥当な値段であれば売った方がよいことがあります。でも、高い値段を知っている人は売り渋ってしまいます。

これらのことで大事なのは、

今の価格が妥当かどうかです。過去がどうだったかではありません。高価なものの売り買いを決断する時、資金繰りも含めて将来の展望が分かると正しい判断に近づくのではないでしょうか。

大きなもの、大事なものを売買する時はいつでもご相談ください。

~写真は、在りし日の周南市市民館です。~