新政権、浜田教授の内閣参与起用には期待したい

衆院選は自民党圧勝、安倍政権の誕生が現実的なものとなった。

しかし、比例区を見る限り、小泉郵政選挙の時のような

自民党への圧倒的な支持による大勝ではなく、

第三極の選挙準備が整わないタイミングで解散した結果として、

第三極が風を起こせず、また、民主党への逆風が想定以上に強かった

ことによる総崩れの結果の大勝だったと考えざるを得ない。

安倍政権は、この現実を忘れれば、来年の参院選で手痛いしっぺ返しを

受けかねないことを肝に銘じて、政権運営に当たって頂きたいですね。

しかし、自民党は、消費増税容認、原発再稼動容認なだけに、

再来年春からの消費増税が現実味を帯びてきたと言わざるを得ない。

安倍氏は予算編成の見直しにも言及しているため、復興のためにも

大至急の予算案再編成、税制改正大綱発表が望まれます。

安倍氏の病気は改善されたとはいえ、攻めには強くても、守りに弱い

メンタル面での改善ができているのかは未知数。

それだけに、安倍氏があまり得意とは言えない分野を取り仕切る

旗振り役が誰になるのかが注目される。

前回はお友達内閣と揶揄されただけに、安倍氏に近い中堅中心ではなく、

重石になるようなベテランと、改革推進を象徴する若手の抜擢が

どのポジションで行われるのか、楽しみにしたいところです。

国際金融論の浜田宏一エール大学教授の経済担当内閣参与への起用が

言われていますが、浜田教授の起用には期待したいところです。

円安政策と軽度のインフレターゲット政策を採ることが想定される

新政権の経済政策の舵取りに世界的にも著名な浜田教授を起用すれば、

ワールドワイドなメッセージ性を持ってくると考えているからです。

自民党圧勝が伝えられると同時に円安に触れただけに、

日本経済のカンフル剤になるほどの円安は期待できないだろうが、

輸出産業中心のままの日本の産業構造では、円安が歓迎されます。

若者が夢を持てる社会を実現するためにも、冷え切った日本経済の

早期建て直し、経済成長できる社会の実現が待たれているのです。