- 辻 良史
- 筑波大学発ベンチャー(株)サイバー・ヨガ研究所 代表取締役
- 東京都
- 博士(体育科学)
最新メンタルトレーニングでストレス&うつ一刀両断!無敗脳ヨガ道場の辻です。
早稲田大学の越川房子先生は、マインドフルネス瞑想について「心の腕立て伏せ」という表現をよく用いられています。
これは、本当に的を得た表現だと思います。
なぜなら、ヨガやマインドフルネス瞑想のように、自分の身体の感覚に注意深く意識を向けた継続的な行為において、
特定の脳の関連部位(「島」と「背内側前頭前野」)の厚みが、実際に増すことが近年の脳研究の結果明らかになってきたからです。
筋トレにおける筋肥大と同じような現象が脳の中でも起きているのですから、
日常生活にヨガや瞑想を取り入れない手はないと思います。
特に、身体感覚と密接な関わりのある脳の「島」という部位の活性化は、
武道、茶道、華道、バレーや、ダンスなどを生業としている方々にとっては必須といえます。
しかし、ここで注意点がございます。
それは、同じヨガでも、ポーズの美しさの優劣を競い合うようなタイプのヨガの場合、
こういった脳のトレーニング効果は、ほとんど得られないということです。
それは、ポーズを行っている最中の体内の変化に意識を向け続けることで、
これらの脳の関連部位は活性化されるからです。
こうした
内側への意識を深める行為を「内観」と呼び、伝統的なヨガではとても重視します。
逆に、内観が伴わなければ、単なるストレッチになってしまうということです。
もちろん、筋肉が弛緩することで、リラックス感は得られますが、
脳を鍛えるところまではカバーしていませんので、少しもったいないといえるかもしれません。
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