- 辻 良史
- 筑波大学発ベンチャー(株)サイバー・ヨガ研究所 代表取締役
- 東京都
- 博士(体育科学)
最新メンタルトレーニングでストレス&うつ一刀両断!無敗脳ヨガ道場の辻です。
本日は、「マインドフルネス フォーラム2012 シンポジウム」に参加してきました。
参加者は700人で打ち切りとなり、今、心理療法の分野での「マイドフルネス瞑想法」の注目度が高いことを意味しています。
「マインドフルネス」とは、過去や未来ではなく「今ここ」に意識を向けることで、精神を安定させることをコンセプトにしています。
もともと仏教の瞑想法だった「ヴィパッサナー」という瞑想法を誰でも簡単に取り組めるようにプログラム化したものです。
そして、その開発者であるジョン・カバットジン博士の基調講演がシンポジウム内で行われました。
2時間近い講演で、私の新品のノートは、全て使い果たしてしまいました。
本当に濃い内容でした。
カバットジン博士は、難解な仏法の書物の説明をするより、実際に体験してもらう方がはるかに簡単だというスタンスで、実践を特に重視します。
私もこれには大いに共感します。
何百冊、書物を読んでも実際の体験に勝るものはないからです。
また、博士は、「今ここ」に集中するには、日々のトレーニングの重要性を強調されていました。
「今ここ」に集中する能力は、一朝一夕には獲得されないということですね。
「マインドフルネス瞑想」は、1回45分のプログラムですが、
8週間の実践により、記憶に関わる脳の「海馬」が肥大したり、
恐怖と関わりのある「扁桃体」が沈静化するなどの研究結果が明らかになっています。
それはつまり、
毎日の「今ここ」に集中するトレーニングで、脳の構造自体が変化することを意味しています。
一般的に、体は、筋力トレーニングにより強化されることが当たり前とされていますが、
いまだ脳の方は、日々のトレーニングで強化されるというイメージが薄いように感じます。
本日も最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。
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