- 森 久美子
- エフピー森 代表
- 神奈川県
- ファイナンシャルプランナー
対象:年金・社会保険
こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの森久美子です。
お金のことは、よく分からないからとあきらめてはいませんか。お金と上手につきあって、ちゃんと暮らしたいと思っているあなたの「マネー力」をつけるためのコラムです。
健康保険には、医療機関で支払った自己負担の合計金額が一定額を超えると、超えた分を負担せずにすむ制度があります。
そう「高額療養費制度」ですね。
高額療養費は、治療費の総合計ではなく暦上の1ヶ月単位で計算するため、長期にわたって高額療養費にすれすれでかからないため、年間で考えると負担が重いということがおきることがあります。
それでも高額療養費制度には、医療機関が異なってもまた違う病気でも、同じ保険者に加入する家族の医療費でも合計できる仕組みがあります。
ところが、70歳未満の場合、合計できるのは「1レセプトあたり自己負担額が2万1千円以上」というきまりがあるため、合算できないことも多いのです。
レセプトとは、医療機関が保険者(市町村や健康保険組合など)に請求する医療費の明細書のことで、同じ病院に何度通院しても1レセプトですが、外来と入院、医科と歯科ではレセプトが異なります。
なぜ2万1千円未満のレセプトが対象とならないのかというと、保険者(市町村や健康保険組合など)の手間の問題というのが、もともとの理由です。
高額療養費は、お金がないから治療ができないのを防ぐためにできた制度ですが、まだまだ改善できる点は多いですね。
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