昨晩は全国的に雷を伴った激しい風雨だったようです。音だけでも怖いのに落ちたら怖いですよね・・・金属屋根は大丈夫?
避雷針の設置義務は法律で定められています。20mを超える建物(概ね7階建て以上)は強制的に避雷針の取り付けが求められます。避雷針は先端が電気を通し易い導体(一般には銅)で出来ておりアースを通して地面に直接放電出来る様になっています。避雷針の先端から保護角と云う60°の斜線を引いて、その内側にあるものは被雷しないことが経験的に判っています。
では高い建物の無い住宅街は落雷の可能性は無いのでしょうか?実はこれもあまり気にする必要はありません。野原の一軒屋は別ですが、普通の住宅街であれば、電線が縦横無尽に通っています。電線の一番上の線は避雷針の導線なのです。美観を損ねる電柱・電線ですが落雷注意報が出ている時は頼もしいバリアです。
但し念のため、パソコンやテレビはコンセントから抜いておいた方が無難ですね。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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