- 辻 良史
- 筑波大学発ベンチャー(株)サイバー・ヨガ研究所 代表取締役
- 東京都
- 博士(体育科学)
プレッシャーに強くなる!脳と心を鍛えるサイバーヨガ・スタジオの辻です.
現在,ヨガ指導者,アスリートの方,ビジネスマンの方,主婦の方など様々な方の最適な呼吸ペースを割り出す分析を行っています.
1分間に6.5回~4.5回の間で呼吸ペースを変化させていき,得られた生理学的データから最適な呼吸ペースを割り出していきます.
ここ最近,面白い現象を発見しました.
それは,ヨガの指導者やアスリートなど,自分の体や精神と日々向かい合っている人たちは,自分の最適な呼吸ペースをずばり言い当てるところです.
ほとんどのケースで,生理学的データと本人の語りが一致します.
逆に経営者やビジネスマンなど,日々仕事に追われ,
自分の体や心の状態に目を向ける時間がなかなか持てない方は,自分の最適な呼吸ペースを言い当てることができません.
本人が良いと思っている呼吸ペースが生理学的には悪く,生理学的に良いものが本人にとっては苦しかったりします.
このことは脳科学的にも的を得た現象といえます.
自分の体内の変化等に意識を向ける行為において脳の側頭にある「島皮質」と呼ばれる部位が活性化します.
体内の感覚を感じながらヨガを行うとこの部分が顕著に使われ,やがてその部位が筋肉のように肥大していきます.
「島皮質」が活性化された瞑想熟練者のMRI画像↓
(Lazar, 2005) 1: 島皮質 2: 背内側前頭前野諏訪東京理科大学の篠原先生によりますと,
「島皮質」の活性が強いグループは,そうでないグループに比べ,今の心拍数がどれくらいか当てることに優れているそうです.
つまり,この部位の活性化は,最適な呼吸ペースを探る際のセンサーの役割にになるわけです.
「島皮質」は,今の体内感覚の状態に意識を向けながらヨガを行うことで誰でも鍛えることができます.
逆に,ポーズの優劣を競い合うフィットネス系のヨガでは,意識が外側に向かいますから活性化させることは困難です.
当スタジオでは,伝統的ヨガにより,「島皮質」を活性化させるプログラムになっています.
さらに,呼吸ペーサーに意識を向けつつ呼吸法中の体内感覚の変化を感じる「マインドフルネス呼吸法」をします.
これらの相乗効果により,さらに「自己の感覚センサー」が研ぎ澄まされていきます.
ゆくゆくは,チャクラの活性化や意識レベルでの変化を感じれるようにトレーニングしていきます.
筋肉レベル,自律神経レベル,気のレベル,意識のレベル,魂のレベルと感じる刺激対象がどんどん繊細になっていきます
呼吸法も慣れれば,呼吸法中に副交感神経優位な状態から反射作用として起こる交感神経の活性化も感じることができるようになります.
切り替わる瞬間が絶妙に感じれるようになります(それがヨガの目的ではありませんが…)
いずれにしましても,呼吸法のトレーニングも意識の向け方次第でとても深いレベルでのトレーニングになるのです.
筑波大学発ベンチャー株式会社サイバー・ヨガ研究所代表取締役 辻 良史
⇒「無敗脳ヨガ 」ブログ
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