- 別所 諒
- ビジョン・コンサルティング 別所諒 主宰
- 東京都
- マーケティングプランナー
対象:営業
- 水内 終一也
- (経営コンサルタント)
- 本森 幸次
- (ファイナンシャルプランナー)
優秀なコンサルタントとはどんな人物になるのか?と寓話に例えて考えてみる。
あるところに、お腹を空かせた子供がいた。
それぞれにパンをひとつ持った大人が4人子どもの前を通りかかった。
ひとりは、見なかったふりをして通り過ぎた。
ひとりは、パンをまるごと子どもにあげた。
ひとりは、パンを半分子どもにあげた。
ひとりは、子どもの通り道に先回りして、子どもがパンを自力で見つけるように導いた。
さて、優秀なコンサルタントは誰?
最初の大人は論外として、二人目は自分が飢えるし、3人目は子どもを依存させる。で、4人目とお考えかもしれないが、たぶん、みんなダメだと思う。
(おお、なんと無慈悲で冷酷な投稿だろうか・・・)
理由はどれも汎用性がないからだ。
子どもがパンを見つけたのは自力だと思っても、道端にパンが落ちていることなどそうそうはない。ところが、一度うまくいってしまうと子どもは同じことを繰り返す。つまりは、極めて成功確率の低いことを教えたことになるのだ。
では、どうすればいいのか?
あくまで個人的な見解だが、子どもにパンをもらう交渉術を教えるということだと思う。
「どうすれば、私は君にパンをあげようと思うだろうか?」
子どもの資本は体と知恵だけ。
体を使って靴磨きをするか、肩をもむか、服を洗濯するか(これには洗剤がいりますな)、というのが仕事だ。
それで成功したら、子どもは知恵を使い、他の子どもに方法を教えて、うまく行ったら手数料を貰う。こうして、子どもは仕組みをつくる。会社のスタートだ。
そして、大人は子どもから顧問料を受け取って、経済が循環する。
それが優秀なコンサルタントだと思う。
(魚をやるな、釣り方を教えろというのも同じ)
ところが、世の中のコンサルタントとクライアントの関係は4番であることが多い。
「本当のあなたを引き出す」というセッションの後、引き出された自分が成功確率が低いので、両方とも儲からない。
(本来、儲かっていないコンサルタントというのはありえない)
次に、仕事の価値を高めるための「メッセージ」が必要だ。同じ仕事でふたつのパンの価値があれば、それで子どもの人生は満たされたものになる。
そんなことで、僕はコンサルタントであり、コピーライター(屋号は文筆屋)をやっている。「僕にはそんな価値はない。」と思っている子どものマインドセットをするのが仕事だ。
たとえ、ねつ造と言われても、ね。
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