加藤幸彦(エス)です。
前回の広葉樹系につづき、今回は針葉樹系のフローリング材。
国産モノでは、スギやヒノキ、アカマツやカラマツなど、いわゆる「地物」が多くあります。
コストの安い輸入モノでは、パイン、ラーチなどがよく使われます。
針葉樹系の特徴としては、
・表面がやわらかい
・素地は淡い色
・木目が美しく通っている
すっきりしていて、やさしい空間づくりに向いています。
和室の縁や、素足で過ごすリビングルームなどに適しています。
ただし、もともとの淡い色は、太陽光線(紫外線)によってすぐに焼けてしまい、やや濃い色に変わっていきます。
そして、やさしく柔らかい表面である反面、非常にキズがつきやすいことにも注意です。
エスでは、針葉樹系で、とくに「スギ」を比較的よく採用しています。
写真(上)は、リノベーション作品「月と太陽の家」のリビングルーム。
ローコストな一般的な縁甲板です。
赤身と白身がほどよく混じって、節の入り方もナチュラル。自然素材志向な空間を演出します。
写真(下)は、住宅作品「House Huckleberry Finn」のリビングルーム。
節の少ない杉材を圧縮した「スギ圧密フローリング」です。。
一般のスギ材よりも、表面が硬くてキズがつきにくい。(コストは、高めです)。見た目は「スギ」で、足触り感は硬くて広葉樹っぽい..という意外性が面白いです。
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※事例は、
http://www.sp-n.gr.jp/saku/saku_index.html
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このコラムの執筆専門家
- 加藤 幸彦
- (東京都 / 建築家)
- 一級建築士事務所エス 代表
テーマは「環境的居住空間」「小さな家」「リノベーション」。
建築の価値観が大きく転換しつつある今、社会的価値観とクライアントの個性を同時に重視し、「美しい空間デザイン」がどうあるべきかを常に問いながら設計活動をおこなっています。
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