法律により三通りの方法が定められています。
●もっとも簡単なのは告示1460号第二号の表に則って金物を配置する方法です。書かれている表の通りの金物を配置して行けばそれでOKです。どの様な条件下でも安全を図っている為、他の方法に比べかなり過剰な金物が入る事になります。
●同告示の但し書きにN値計算法が示されています。簡易な計算を行う事により、二号の表よりも華奢な金物を使用する事ができます。今もっとも多く使われている方法でしょう。
●最後は応力度計算により引き抜き力を算出してそれに抵抗する金物を選択する方法です。木造三階建て等構造計算を必要とする建物ではこの方法を用います。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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