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茅野 分
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月26日更新

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今からでも遅くない!自分と家族を守るインフルエンザ対策(2)

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  1. 心と体・医療健康
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(続き)・・インフルエンザを予防するのにワクチンが今からでは力不足であるとすると、我々はどのようにインフルエンザから身を守れば良いのでしょうか。それには大きく分けて、インフルエンザのウイルスを「体内に入れない」ための取り組みと、体内に入ったウイルスを「発症させない」ための取り組みが必要となります。

 

インフルエンザのウイルスが体内に侵入するのを防げれば、インフルエンザが発症することは決してありません。「新型インフルエンザ」が流行した時には空港などで物々しい検疫態勢が敷かれましたが、そのような懸命の取り組みをしたとしても、現実には我々の周囲の至る所にウイルスは蔓延しています。そこら中に存在するウイルスを体内に入れないための取り組みとしては、どのようなものがあるのでしょうか。

代表的なものとして「マスク」が先ず挙げられます。新型の時などには街ゆく人が皆マスクをしたものですが、マスクを好んで着用するのは日本人が一番だそうです。ただマスクの予防効果は意外と限定的で、どんなにしっかりと装着しても、サイズの非常に小さいウイルスはマスクの細かい穴をすり抜けてしまいます。マスクというものは、むしろ感染した人が咳などを通して他人に移さないためのマナー的な要素が強いのです。

 

それよりも「手洗い」や「うがい」をしっかりと行ないたいものです。ウイルスに感染した人が鼻をかんだりすると手にウイルスがべったりと付着しますが、その人がドアのノブや手すり、パソコンなどに触れればウイルスがその場所に付着します。それを他人が触れれば、手を通してその人にウイルスが侵入していきます。従ってこまめな手洗いによって、「手から手」への感染を防ぐ必要があるのです。また同様に、口の中に入ったかもしれないウイルスを体外に排出する「うがい」も大切です。

職場などでの集団感染を防ぐには、インフルエンザを発症した人を「休ませる」ことが大切です。インフルエンザは数日で治る感染症ですが、感染力がたいへん強く、特に発熱している間は感染を防ぐために職場や学校を休み、自宅休養する必要があります。会社によっては解熱しインフルエンザ検査で陰性が証明されるまで、職場に出られないような所もあります。無理をして仕事や活動をするような人は、概して治りが遅い傾向があります。

 

懸命の取り組みをしても、体内へのウイルスの侵入を100%防ぐことはできません。どうしても体内にウイルスが入ってくるのを防ぎきれないとすると、入ってきたウイルスにおとなしくしてもらい、発症させないための取り組みも必要です。常々不思議だと思うのは、同じ環境にいてもインフルエンザにかかりやすい人と滅多にかからない人がいることです。このような個人差は確実に存在しますが、これは「免疫力」の強さの差によります。

 免疫力を向上させる工夫には様々ありますが、一番の基本は「食生活」です。風邪をよくひく人によくありがちな食生活のパターンとして、加工食品や冷凍食品、甘いお菓子、ファストフード、揚げ物、酒やタバコなどの摂取が多いことが挙げられます。これらは体内に老廃物を多量に発生させ、免疫力を低下させるような食材や食品です。風邪やインフルエンザに限らず、アレルギーや糖尿病、高脂血症、ガン、うつ病などの発症とも無縁ではありません。

 

逆に免疫力を向上させ、インフルエンザの予防に寄与する食材は、新鮮な野菜や果物、キノコ類、海藻類、豆類、イモ類、全粒穀物(玄米や全粒小麦、そば等)、新鮮な魚類です。これらはビタミンやミネラル、酵素類、ファイトケミカル(生理活性物質)が豊富で、体内の老廃物の排出を促し、代謝や免疫力を高めます。また風邪やインフルエンザだけでなく、アレルギーや生活習慣病、心身症の予防にも役立ちます。

一方で体を「温める」ことも重要です。風邪をひきやすい人にもう一つ共通しているのは「体温が低い」ことです。もともと人間の体温は36.5℃と決まっていますが、最近は35℃台あるいは34℃台という低体温の方が目立ちます。そのような方は免疫力が低下するため、様々な病気にかかりやすくなります。体温を上げるためには、38℃前後の温めのお風呂に半身浴で浸かることと、適度に運動することが有用です。

 

これらは日常的な取り組みですが、これを強力にサポートする素晴らしい対策がいくつかあります・・(続く)

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