健康問題を「開放系思考」で捉えてみるとどうなるでしょう。
「開放系」とは、カラダと言う内的環境を取り巻く、外的環境との関係性も含まれてきます。この外的環境との関係性でもっとも大きく内的環境に影響を与えるのは、外的環境に対してどう反応しているかという部分、要するに''「マインド・心」''です。
前回の腰痛を例で見てみると、
いつも同じように座っていても、仕事のストレスを感じながら座っていると、腰がはってきたり、対人関係のストレスを抱えている時、いつもより逆に軽いものしか持ち上げていないのに、ぎっくり腰になったりするわけです。
このことは、腰痛の最新研究が証明しています。
Boos N.at al(Spin1995)よると、椎間板ヘルニア患者と健常者の間に椎間板ヘルニアのタイプに差はないとされています。(椎間板ヘルニアと腰痛とは関係ないということ)
そして、同時に行ったアンケート調査から、仕事に対する姿勢(心理的ストレス、集中力、満足度、失業)や心理社会的因子(不安、抑うつ、欲求不満、夫婦関係)が、痛みと相関関係にあったと結論づけています。
この研究は、腰痛研究のノーベル賞といわれるVolvo賞に輝いている研究ですが、「閉鎖系思考」から''「開放系思考」''にシフトさせるとても意義のある研究だと私は考えています。
つづく。
山中英司
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このコラムの執筆専門家
- 山中 英司
- (カイロプラクター)
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「体は心の鏡」 体の解放は、心の解放からはじまります
臨床を通して痛感することは、体は心の鏡のような存在だということ。様々な症状の裏には、もう一人の自分からのメッセージが隠されています。カラダを診るプロフェッショナルとして、クライアントの心とも真剣に向き合うことを信条にしています。
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