脳・神経系のネットワークにも、もちろんカオス的ゆらぎが存在しますが、その意味を知るうえで、神経生理学者のフリーマンこんな実験があります。
その実験は、ウサギやラットの臭いを嗅いだときの脳の情報処理を嗅球細胞の電位変化で測定したものです。
その結果、動物が何度も経験した臭いに関しては、電位変化のパターンはカオスではなく規則的な周期振動状態を示し、未知の臭いを嗅がせると、脳波は激しいカオス状態を示しました。
さらに、新しい臭いも繰り返し嗅がせて学習を進めると、弱いカオスになっていったのです。
これは、新しい学習や適応を必要とする状況では、脳はカオス状態を創造し、積極的に情報処理を行っていると考えられます。
次回、さらに掘り下げて行きましょう。
お楽しみに。
山中英司
参考資料:田原 孝 :生体とカオス、日本経済新聞、1994.11.2〜1995.2.22(16回連載)
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このコラムの執筆専門家
- 山中 英司
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「体は心の鏡」 体の解放は、心の解放からはじまります
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