生命の本質を考える上で、今回でてきたキーワードのカオス的ゆらぎ。
『臨床におけるカオスの応用』(バイオメカニズム学会誌、Vol.19、1995 田原孝)によると、生体のカオスについてこのように要約することが出来ます。
・人間は、生まれてから死に至るまで、生体活動はカオス的に明瞭な変化を示す。
・生まれたばかりの赤ちゃんの生体活動は、無構造でノイズ的である。
・成長するに従って、次第に複雑なカオスを形成するようになる。
・健康な身体や精神状態であるほど、生体活動はカオス的に揺らいでいる。
・外界の変化を情報として取り入れて、これに柔軟に対応するカオス状態を作り出すことによって、生体全体の動的な安定を図っている。
・健康を損ねたり、疲労やストレスのある状態では、生体活動のカオスの程度は弱くなる。
・老化が進行すると、やはり生体活動のカオスの程度は次第に弱くなる。
・カオスの程度が弱くなり、規則的な構造になった時は、それは死を意味する。
次回に続く。
山中英司
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このコラムの執筆専門家

- 山中 英司
- (カイロプラクター)
- 陽開カイロプラクティック
「体は心の鏡」 体の解放は、心の解放からはじまります
臨床を通して痛感することは、体は心の鏡のような存在だということ。様々な症状の裏には、もう一人の自分からのメッセージが隠されています。カラダを診るプロフェッショナルとして、クライアントの心とも真剣に向き合うことを信条にしています。
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