政府発表ではありませんが、東大の地震研究所が関東周辺で4年以内に70%の確率で関東周辺で直下型地震(阪神大震災と同じ)が発生すると、昨日発表しました。根拠は確率から割り出した数値とのことでした。昨年の3.11以前と以後で、無感地震の割合が7倍に増えています。無感地震の回数が増加すると確率的に大地震の発生確率増えるとの理由からです。
この確立を元に政府が発表している、「今後30年に70%の確率」と云う数値は今後30年間に98%と云う数値になってしまいます。確率の算出方法で100%はありませんので、98%は間違いなく遭遇することを意味しています。
関西圏での無感地震の発生頻度は、どの研究団体も発表していません。しかし、昨年3.11以前と変らないと云う考えは、普通に考えれば不自然です。
東海・東南海・南海地震の発生確率は、30年間に80%の確率です。この結果も見直さないとダメと考える方が自然です。起こらないのが普通で、地震に遭うのは災難と考える時期ではないのは明らかです。起こっていなくて幸運なのです。
早急に地震に備えて下さい。天気予報で言えば注意報から警報に変ったくらいの衝撃を建築の専門家として感じています。
テレビ報道で、家具の転倒に「家具の下にストッパーを入れて、天井との間に突っ張り棒をかませると効果的」と解説していましたが、床及び天井の硬さを考慮していません。
たたみと和天井の部屋では柔らか過ぎて効果がありません。原発事故を見ても、今のTV報道に正確な情報を発信すると言う使命が失われているのは明らかです。
地震に関しては決して過小評価はしないで下さい。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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