昭和40年代後半の頃、建売業者の間で、て少しでも早く売りさばいて現金回収しようと、開発申請を逃れる違法行為が氾濫した時期があります。
手法は道路を造成しているにも関わらず、開発申請を行わずそこに道路である必要が無い長屋住宅の申請をして、建築確認を下ろし、実際は複数件の戸建て住宅を建ててしまう手法です。素人目には一般の戸建て住宅と変らず、安い為良く売れました。
そんな建売住宅が今、建替え時期を迎えています。しかし建築基準法では、建物は道路に面していないと建てられない事になっていますので、その形態で確認を下ろした建物は建替えが出来ません。
安い中古住宅が出たときは、前の道が法で定められた道路であるか否かをしっかりと確認しましょう。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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