建築士の資格とその重み - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

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建築士の資格とその重み

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ものづくりの現場から
提案した私の計画案に、依頼者の方々は喜んでくれたご様子。
ただ、ひとつ。
もすこし 広く建つはずなんじゃないの… と

たしかに条件は、厳しい。
傾斜地に 北側斜線(高度斜線)制限。地区計画による壁面後退の設定。
ただ、その緩和措置が折衝によってあり… という不思議(?)な規制。

依頼の当日から、私は役所の担当者と打合せをかさねていたのですが
どうやら以前にも計画案があったようで、聞くにはその案というのが
どうもメチャクチャ。

北側斜線は 平均GLからでなく、どうやら傾斜地の一番高い所で設定。
壁面後退ラインは完全無視。

その企画書 先日 はじめて見せていただきましたが‥  ひどい。

その名前を聞けば誰もが知るような ビッグネームの住宅メーカーの
見積書まで添付された計画案が、じつは法的に成立しないものとは‥
一般の方々には 夢にも思わないのは、当然でありましょう。

この6月の建築基準法改正など、一連の耐震偽装事件以来
建築士の社会的な信頼性が、クローズアップされています。
キーワードは『性悪説』
建築士は、誰も皆 『アネハ』 のようなことをするものなのだ、という
前提になってしまったということです。
これは、私も含め真摯に業務に取り組んでいる、ほとんどの建築士と
その建主さんにとっては、本当に迷惑なはなしです。

反面
ビッグネームを傘に、こんな提案を平気でする いい加減な建築士
(あるいは無資格者)が存在するのも、悲しいかな事実のよう。
憤慨しております。

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