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対象:心と体の不調

茅野 分
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(精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月19日更新

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今こそ英断を!タバコと訣別し健康と幸せを入手する方法(12)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 疲れやすさ

(続き)・・いよいよタバコをやめる日です。本日からタバコは1本もなく、健康的な素晴らしい日が始まるのです。但しニコチンによる「離脱症状」が現れる可能性があり、それへの対策も必要です。離脱症状の程度や持続期間は個人差が大きく、全く現れない人がいる一方で、2~3週間ほど続いて苦しむ人もいます。平均すると4~5日くらい持続し、3日目が最も辛いとされています。病院に入院して取り組む禁煙スクールもありますが、入院期間は5日間前後が多いようです。

 

辛い離脱症状を緩和してスムーズに禁煙する目的で、ニコチン代替療法が流行しています。ニコチン成分を活用した「ニコチンガム」や「ニコチンパッチ」などで、一部の医療機関では健康保険が適応になっています。身体的依存が強い人の場合はこれらのニコチン製品を併用してもよいでしょう。但し禁煙への決意が不充分でタバコに精神的に依存したままの人は、今度はニコチン製品に依存してしまうことになり、ニコチン依存症自体は解消されないことになるので、注意が必要です。

 

一方で精神的な依存状態から決別し、禁煙の決意が固まった人の場合は、敢えてこれらニコチン製品は必要ありません。日頃できる工夫でも、身体的依存を克服することはある程度可能です。例えば「運動」をすることが大いに勧められます。適度な運動をすると、脳内の神経細胞からドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質が分泌され、快さやリラックス感、ほどよい高揚感がもたらされます。これはちょうどニコチンがドーパミン等の分泌を促進するのと同じメカニズムです。

 

つまり言い換えれば、運動がタバコと同じ作用を脳にもたらしているのです。実際に禁煙に成功した人の後日談を聞くと、多くの人が運動の効果を感じています。運動をすることによって、タバコの離脱症状を緩和してくれるのです。運動はそれだけでなく、ストレス解消や代謝の亢進、免疫力の向上などに効果があり、また長年の喫煙によって弱った心肺能力を向上させる効果もあります。つまり運動は喫煙の後遺症に対する「リハビリ」の意味さえあるのです。しかも運動には依存性がありません。

 

具体的には、タバコを吸いたい気持ちになったら自宅や職場の周囲を歩いてみると良いでしょう。タバコを吸いたいとい気持ちは、2~3分で取りあえず遠のくと言われています。従って吸いたくなるたびに歩けば、気分を紛らわすと同時に健康増進やストレス発散にもなり、一石二鳥、一石三鳥です。歩行以外にも、水泳、サイクリング、ジョギング、エアロビクスなどの有酸素運動はどれもお勧めです。ただ既に何らかの体調不良がある方は、医師やトレーナーと相談してからにして下さい。

 

運動と並んで「深呼吸」も有用です。我々はストレスを感じると無意識のうちに深呼吸して気持ちを和らげようとします。呼吸は正しく行なえば離脱症状への対策にもなります。推奨される呼吸は「腹式呼吸」です。吸う時に腹部を膨らまし吐くときに凹ませる、横隔膜を活用した呼吸法です。これによって自律神経が副交感神経優位になり、ストレスが和らぐのです。タバコを吸いたくなった時に先ずは腹式呼吸を2~3分も行なうと、吸いたい気分はどこかへ行っているはずです・・(続く)

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